モザンビーク日記 (2002年1月28日〜2月8日)


作業について:
チーム10はTBS出資チームの中でも若者ばかりで構成されている。現在、このチームはカボ・デルガド州北部のナマティルという小さな村に派遣されている。午後のメンバーの一人の発言によれば、地雷除去を覚え始めたばかりのメンバーたちは大いに仕事を楽しんでいるようだ。雨季に入って地面が柔らかくなったので作業も楽になった。しかし道の状態がかなり悪いので、辺鄙な作業地への移動が困難になっている。それでもHALOには地雷除去の依頼が来つづけ、我らがチーム10は地中から順調に大量の地雷や不発弾を除去している。

生活全般について:
私、ダウド・マヌエル・ジョルジュ(23歳)は結婚して2人の子供がいる。キリスト教の信者だ。HALOに入ったのはつい最近、4ヶ月前のことだ。金銭的に困っていた私は1995年に学業を断念し、2週間ほど厚生省で使用人として働いたがうまく行かず、その後RUDMEL(道路建設業者)に9ヶ月間勤めた。HALOに入った今は生活環境がずっと良くなったので毎日気分がいい。最初のうちは地雷原に入るのが怖かったが、4ヶ月たった今や、プロの地雷除去員としての自信も出てきた。一つだけ困っているのは妻や子供たちに会えないことだが、これも時が立てば慣れるだろう。家具も買ったし、この「プロジェクト」での仕事が長続きすればいいと思っている。


チーム・ナンバー:10
ダウド・マヌエル・ジョルジュ






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