モザンビーク日記 (2001年10月13日)


オペレーション関連

非番期を終え、私のチームはカボ・デルガド南のナンガデ地区にあるマンデインバ・バラックと呼ばれる新しい地雷原で作業を開始した。この地雷原はペンバという町から南に425キロほど行ったところに位置し、車で行くと12時間以上かかる。1960年代後半から70年代前半にかけてポルトガル人がM969型地雷を埋設したとされている場所だ。私達の予測では地雷は1500平方メートルにわたって埋設されている。

10月9日、私達は地雷原に向かった。最初のうちはとても忙しい。キャンプを設立するためのテントを張り、フェンスやキッチン、食料・燃料庫、食堂などを作るための竹や木材や草を拾い集めなければならないからだ。この作業は地雷除去作業と並行して行なわれるので慌しいが、キャンプが完成すればここの生活もずっと楽になる。

これまでM969型地雷を12個破壊し、916平方メートルを除去した。今やっている地雷原の境界確定が終わると、早速チームを除去に向かわせるつもりだ。そろそろ草が枯れてきているので刈る量も減るし、金属破片も少ないので探知機が混乱する心配もないので、このエリアを除去するにあたってさしたる障害はない。

ここでは日増しに暑くなっている。暑くなるにつれ除去員作業もキツくなるため、私も監視の目を厳しくしなければならない。だがもう少しすると雨が降り始めるので、作業も中段されるだろう。1月に入って大雨が始まると道が悪くなり、全く通れなくなる時もある。そういう場合はここの作業を中断して別の作業に移る可能性もあるだろう。


生活全般

私は22歳。1998年に地雷除去員としてヘイローに勤めはじめ、今はチームのスーパーバイザーに昇進した。結婚一年目で息子はまだ生まれて半年だ。家族と離れて暮らすのは辛いがそれはみな同じことだ。ヘイローで仕事をもらえなかったら、自分は今でもわずかな収入ために市場で物売りをしていただろう。今は給料も良く、おかげで家族を支えることもできる。

私は今回、初めて自分のチームを持つことになった。同僚のファオ・マドマルがドッグ・チーム(犬を使った地雷除去)のスーパーバイザーをつとめるためにアンゴラに発ったからだ。これは自分にとって非常にエキサイティングでチャレンジにあふれた時期だ。最近ヘイローのEODクラス2コースに合格したばかりだが、このような資格もヘイローで働いているからこそ取ることができたのだと思う。


ハヌアリオ・カマラ(スーパーバイザー)






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