グルジア日記 (2002年 8月 5日〜9日)


私たちは一週間以上かけて次の地雷原であるキンジー製茶工場に到着した。見知らぬ土 地や見知らぬ人々、全てが面白い。まるで転職でもしたかのような新鮮な気分だ。

前の地雷原では住民たちに大いに感謝されたので、去るのが心残りだった。しかし、一 番大事なのは今後、彼らがあの土地を有効に利用していくことだ。

新しい現場は前の地雷原と全く質を異にするが、製茶工場ということで、巨大な農業連鎖の一部を担う重要な場所だ。村人の働き口を増やすためにも、私たちは地元当局ともども、早期の除去完了を願っている。ここで言っておくが、地元の紅茶は決してアーマッド・ティ(イギリスの有名ブランド)に劣るわけではない。ただ、製茶産業自体が貧のだ。

今月、年休を取ることになるオトバヤの地雷除去員は運がいい。ちょうど収穫期なので、農作業に励む親族の手伝いができるからだ。アブカジアではまだまだ収入手段が少ないので、チャンスがある時に働いておいた方がいい。もっとも、除去員の場合は後で地雷原に戻れば収入を得ることができるのだが。


ピーター・ショーシャ
クラッシャー・フィールド・オフィサー






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