グルジア日記 (2002年 7月 22日〜26日)


人はどんなことを考えながら地雷を埋めるのだろう?埋設作業以外のことは考えないのだろうか?いや、そんなはずはない。地雷を埋設する理由は人によってさまざまだ。故郷を守るために埋める人もいれば、他人の故郷を侵略するために地雷を埋める奴もいる。

統計によると、敵を殺すために埋設された地雷で負傷しているのは、ほとんど民間人だそうだ。それならば、トマトにしか反応しない地雷を発明して欲しいものだ。そうすれば「負傷者」の顔に飛び散ったトマトを拭くだけで済み、義手や義足を作る必要もない。

もっといいのは、地雷を作っている連中が花を育てたり、彫刻を作ったり、学校を建てたりすることだ。そうなればこっちも地雷除去員ではなく、医者や弁護士や教師の仕事に就くことができる。

まあとりあえず、仕事でもしながら変化を待つか。


ピーター・ショーシャ
クラッシャー・フィールド・オフィサー






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