グルジア日記 (2002年 7月 1日〜5日)


午前5時48分、まもなく地雷原に到着する。私たちは車中で上下に揺られながら、心の中でこれから取りかかる作業のシミュレーションを始める。そして、今日は昨日より涼しくなるはずだと互いに言い合う。人間とは変なもので、夏は冬を恋しがり、冬になると、一生のうちの五年を捧げてもいいから、たった一日の夏日を味わいたいと思う。小さな町に住んでいる時はネオン輝く都会を夢見て、都会に移り住むと静かな田舎のたたずまいを夢見る。

先週の金曜、私たちは近くのグミスタ川で初めて泳いだ。みんな日焼けし、以前に比べて色黒になった。いや、言い直そう、みんな以前よりはるかに色黒になった!より真実に近い描写をすると、地雷原でスーパーバイザーや専門家が見分けられるように、一人一人の名札を額に貼ったような状態になった。

そう、これは人間的な視点から見たクラッシャー・チームの報告だ。直接は地雷除去と関係のない話だが、間接的には「ホット」な話題だろう?


ピーター・ショーシャ
クラッシャー・フィールド・オフィサー






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