グルジア日記 (2002年 4月 22日〜26日)
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今週は対人地雷を6個破壊した。こうして破壊する地雷の一個一個が、この近辺に住む人々や私たちにとって、ささやかな勝利だ。一日あたり約100平方メートルの汚染された土を処理しているが、アブカジアの春は雨が多く、最善の天気とは言えない。ここ10年で起きた気候の変化は芳しいとは言えない。昔は冬でも雪が降らず、毎日がほとんど快晴だった。1911年に2メートルの積雪があったが、それは当時でも珍しいことだった。だが今や、春とは単に冬と夏の間をつなぐ掛け橋のようなものになってしまった。
このあたりで、犬を使った新たな地雷除去法が始まったらしい。変わった除去方法なのでみんな大変興味を持っている。うちのスタッフには大の犬好きが多いので、みんな是非犬と一緒に働いてみたいと思っている。クラッシャーのオペレーターの中に元獣医がいるが、彼は犬を使った地雷除去開始を誰よりも心待ちにしている。獣医は普通の人なら黙って見ているしかない状況で犬や牛の命を救えるので、とても報われる仕事だと話している。
ピーター・ショーシャ
クラッシャー・フィールド・オフィサー
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