グルジア日記 (2002年 4月 15日〜19日)
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うちのチームでは金曜日に「サービス・デー」を設けている。つまり、この日は翌週にそなえて機材を最高の状態で使えるようにするために、地雷の爆破は行わずに機材の手入れをするのだ。
ここのクラッシャーは巨大なUFOのような外観をしている。まるで、地雷等のゴミを地球上から一掃するためにSF映画から抜け出てきたようだ。こいつはとんでもない騒音を出すうえに動きもぎこちないが、働きぶりは実に優秀だ。
クラッシャーは対人地雷以外のものを「食べない」(破壊しない)という点で、ダイエット中の女の子に似ている。対人地雷を探知したクラッシャーはいったん停止し、「ダイエットを中断するわ!」という特殊な信号を出す。つまり、地雷や手榴弾を全て一個一個、個別に破砕するということだ。こうしてハードな一週間を過ごした「うちのベイビー」は、その後十分に休養をとり、今後も優秀に仕事をこなして良い結果を出すために、「美容院」でマッサージを受ける。
あまり天気が良くないので仕事にも影響が出始はじめているが、天気が変わればすぐに一日約100立方メートルの土を処理できるようになるだろう。
ピーター・ショーシャ
クラッシャー・フィールド・オフィサー
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