今週は、週の初めから地雷除去作業のやりやすい天気だった。かなり大変な作業だったが、私たちは約300立方メートルの(金属)汚染された土から地雷を除去し、PGD-42型手榴弾を1個、PMN-2型対人地雷を2個、そして不発弾VOG-17とVOG-21を破壊した。汚染された土はかつてグルジア軍がいた場所に近い地雷原から集めてこられたもので、大量の信号が探知された。兵士のヘルメットのパーツやばらばらになったボディ・アーマーのパーツ、兵士の調理用具、小さな野外用ヤカンなどから発された信号だ。腐食の度合いから、これらの金属が地中に放置されていた時間を推定することができる。20年前の古いハンマーとツルハシも見つかった。戦争が始まる前は、地元の人がこの土地を耕していたのだろう。
月曜には来客があった。デスク・オフィサーと新しいプログラム・マネージャーだ。彼らは私達の作業を調べて結論を出したが、非常に満足した様子だった。また、将来一緒に働くことになるオチャムチラのロケーション・マネージャーもしばしば訪問した。彼は地雷処理の過程に非常に興味を持っている。
大型の対戦車地雷は爆薬を使って処理するが、対人地雷はクラッシャーの中で潰して処理する。クラッシャーの中に地雷が入ると、中で小さな刃やハンマーが高速回転して地雷を爆発させるので、後で地雷を見つけることができないし、破壊した個数も正確には分からない。しかしこれはそれほど重要なことではない。土がきれいになったということが重要なのだ。
木曜日はスクミに雪が降った。これは非常に珍しいことで、10年ぶりの出来事だそうだ。雪はすぐに溶け、私達は翌日の金曜日に通常の作業に戻った。
アリ・マクマチャノフ
クラッシャー・フィールド・オフィサー
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