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Vol11.山本耕史

いよいよ最終話ですが、今まで大澤を演じていていかがだったでしょうか?

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4年1組というクラスはいろんなキャラクターがいて、そんな人たちが回を追うごとに徐々にまとまっていくのがこの作品の見どころ。そんな中、大澤という人間は自分から何か行動を起こすようなタイプではないのですが、周りのキャラクターによって、大澤という人物が存在できたと思います。この4年1組というクラスがあったからこそ、大澤というキャラクターがより鮮明になったのでしょうね。
何か影を背負っている謎の人物という設定でスタートしまして、「大澤という男は何者なのか?」という部分を匂わせつつ、今まで演じることができたのは、そんな4年1組の個性的なキャラクターとの対比によって、大澤という人物像が浮き彫りになったからだと考えています。

そんな大澤を演じる上で気をつけていたポイントというと?

寡黙で言葉数も少ないという設定のキャラクターですけど、この作品にはコメディーとしての面もあるので、なにかちょっとそちらの要素を加えることができないかと、台本の文脈の中から読み取ろうという作業はしていました。それは、悪ふざけをするということではなくて、大澤という男の「人間味を出すにはどうすればよいか?」を考え、ちょっと普通の人とはズレた部分を見せるように演じていました。また、撮影現場でも常にアンテナを張って、大澤がより魅力的に見える方向性を考えていました。

撮影現場の様子や共演者の印象というと?

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観月さんとは以前にも共演させていただきましたが、ここまで絡ませていただいたのはこのドラマが初めてです。観月さんって、そこにいるだけでみんなを照らしてくれる太陽のような人なので、この夜野桜というキャラクターにピッタリですよね。ご自身も桜先生というキャラクターにすごく愛着があるようで、そんなところもこのドラマの魅力に反映されているように思いますし、観月さんの人間力が個性的な登場人物をまとめる作用があったのかと感じていました。
年齢的にも、17歳の山本舞香ちゃんから、上は87歳の織本順吉さんまで、それこそ幅広い年代の役者が揃っていますが、実際の定時制高校も本当にこんな感じだと思います。若い人たちは若いなりに今を精いっぱい生きていますし、年上の方々はやっぱり話に重みや深さがあるというか、スタジオの前室でも右を見れば若い方たちがワイワイとしていたり、左を見れば先輩方が戦争のお話をしていたり。世代は違えど、「皆さん今を生きているんだな…」とか感じながら、楽しい時間を過ごさせていただきました。

思い出に残る先生や理想の先生像というと?

小学校のときに体操がすごく上手でバック転とかできるような、すごくかっこいい先生がいらっしゃいまして、その先生は好きで、いろいろと教えていただきました。勉強はできませんでしたけど、この先生に褒められたいという思いから勉強を頑張るとか、何かに対して頑張れるきっかけをくれた初めての先生でした。やっぱり良い先生というのは、生徒たちに好かれている先生なんでしょうね。

ズバリ、最終回の見どころをお願いします!

この作品は、何か問題が起きた時、4年1組のクラスメイトがどう結束していくのかが毎回描かれていると思いますが、最終回は、退学届を出した大澤がなにか大仕事をするということに対して、クラスのみんながどう行動するのか? そこは大きな見どころです。
それと、最終回というと各登場人物のあれこれが解決するというか決着がつくものですが、これは別な言い方をすると、物語の終わりと始まりの二つが描かれるものでもあると思うんです。
4年1組の生徒はみんな揃って卒業できるのか? そして、卒業して旅立った後のそれぞれの未来は? そんな部分も描かれているので、ぜひご覧いただければと思います。

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