インタビューINTERVIEW

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中谷美紀さん橘みやび役

Q、台本を読んだ感想はいかがでしたか?

台本より何よりも、最初にいただいた企画書で大声で笑ってしまったのは初めてでした。気持ちが動かされ、踊らされた企画書を読んで、ぜひ参加させていただきたいと思いました。
1話の台本を読ませていただいた時は、初回75分の台本が半分くらいに感じる程テンポが良く笑えて、藤木さん演じる十倉が、みやびに「プレ更年期のうぬぼれ女ドクター」とか、かなり辛らつなセリフが羅列されているのですが、それが気持ち良くて、何だか嫌々なんだけれども、心のどこかで抵抗しつつも、心地良い台本でした。

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Q、『橘みやび』に共感できる部分、共感できない部分は?

みやびって学生時代から親の期待に応えようと必死で頑張って来て、優秀な成績で、患者さんのために自分の身を捧げてきた人間だと思うんですよね。そのために多くのことを犠牲にしてきて、だからこそ勝ち得たこともたくさんあって。そういった点では私自身も“演じる”という仕事のために、友人と食事をする時間ですとか、趣味に費やす時間であるとか…多くのことを犠牲にしてきたので共感できますね。
それからタイトルの『私結婚できないんじゃなくて、しないんです』も、実は私自身もずっとそのように思ってきましたし、別に結婚だけが全てではなく、自分で選択した自由な人生なのに、と思って生きてきたのですが、とはいえ「できないんじゃなくて、しないんだ」と言ったところで周囲からのプレッシャーは感じますね。その辺は本当にみやびに共感します。

Q.本来であれば勝ち組であるはずのみやびさんが、一生懸命努力していくというのが、ドラマの鍵でもあると思うのですが

きっと人から見たら、誰もが羨むような職業だったり、地位だったり雑誌にも取り上げられる名声だったり…。何でも持っているように見えるのですが、でも一番大切なものであるはずの心のよりどころ=パートナーがいない。その空しい思いをみやびがどう克服していくのか、ぜひ楽しみにしていただきたいですし、視聴者の方々にも応援していただきたいなと思います。

Q.みやびを演じる上で心がけていらっしゃることは?

みやびの周辺で次々事件が起こりまして、いろんな人に振り回されるんですね。十倉にも振り回されるというか、言うことを素直に聞いたりするのですが、みやびとしては十倉が何を言うか、それに対するリアクション次第で物語が面白くなるかどうか代わってくると思うので、そこを大切にしたいな、と。とにかく「リアクション」と「素直なところ」と「あまのじゃく的なところ」をうまく使い分けてやっていきたいなと思っています。

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Q、演じるのが大変ではないですか?

あ、楽しいです。とにかく藤木さん演じる十倉さんの毒舌が炸裂していて、罵倒されるとこちらも言い返せるので、いいストレス解消になっています(笑)。十倉さんの目を見て、十倉さんの表情を見て、十倉さんの動きに合わせていれば、呼吸を合わせていれば、自分自身もちょっときつい性格になったり、荒々しくなったり、跳ねてみたり、何か泣いたり、叫んだり、わめいたり、笑ったり…、自然にそんな気持ちになりますね。
おそらく女性たちには、普段男性に対して思っていたけれど言えない本音も交えつつ、ストレスを解消していただけるような作品になるのではないかなと思いますし、男性は男性で女性に思うこともいろいろあるでしょうし。その辺は十倉さんが手厳しくご指導くださいますので、男女ともに楽しんでいただける作品になると思います。

Q.共演の方々について一人ずつ印象を教えてください。初共演の藤木直人さんや、夏木マリさんはいかがですか?

藤木さんはハンサムな方なので近づきがたいと思っていたのですが、実際は全く気取ったところがなくてわりと等身大というか、ものすごく地に足がついていらっしゃって、人として信頼できる方というのがこの3ヶ月ご一緒した中で印象にありますね。カメラの位置やカット割りなども正確に把握されていて、10ページ以上にも及ぶ長台詞をほぼNGなしでお話しなさることに、感服しました。
夏木さんは本読みのときに、「最近結婚したんですけど」とおっしゃって、「結婚っていいものよ」とマジマジと言われてしまいました。年齢を重ねてから、素敵な方との出会いがあって、かつ無理をなさるのではなくご自分らしく、髪も金髪だったり刈り上げだったりで自由に、でも旦那様もいらっしゃって…多くの女性からすると最も理想的かもしれないですね。素敵だなと思います。

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Q.“フェアリー男子”と呼ばれる諒太郎役の瀬戸康史さんは…。

“フェアリー男子”はすごく苦しんでいるみたいです。というのも、彼自身とても男らしい方なので、意外とフェアリー要素がない。ゴールを見据えてちゃんと努力できるタイプなので、真逆の役を演じるにあたり、かなりいろいろ迷いながらだったようですが、最近はしっかりフェアリーが板についてます。

Q.アドバイスをくれる梨花ちゃん役の大政絢さんは…。

彼女は実際もとても女子力が高くて、気配り目配りがよくできますし、場を明るくできるかわいらしい笑顔もお持ちで。シャープなお顔立ちなんですが、意外とかわいらしいところがあって、現場でも愛されています。

Q.桜井さん役の徳井義実さんは…。

徳井さんは意外とマジメというか、無口な方でビックリしました。あと、お芝居がとても自然でお上手だなと思いました。徳井さんがキャスティングされたことによって、金子ありささんも徳井さんに寄せてキャラクターを作られているんですが、それが見事にマッチしていて、とても素敵な初恋の人像を作り上げてくださっています。

Q.現場はどんな雰囲気ですか?

塚原監督が女性ということもありまして、言葉にしなくても共有できる感覚があることが、とても楽でした。女性ならではのやわらかさも残しつつ、でも言うべきことははっきりおっしゃるとても気持ちのいい方なので、現場をとても心地よくまとめてくださってます。
それからコメディーなので、あまりギスギスした現場になってはいけないと思いまして、あえてムダ話をしたりして、緊張しない雰囲気を心がけています。緊張すると長ゼリフが言えなくなってきたりするので、NG出してもお互いに助け合いの精神でいるようにしています。

Q.ワイワイとした感じで。

そうですね。藤木さんは勉強熱心な方で、セットにいるときはずっと台本を持ってらっしゃるので、私も藤木さんが練習し始めたなって思ったら、近くに寄って行って、次のシーンや翌日のセリフを一緒に練習させていただいたりしています。

Q.1話をご覧になった感想はいかがでしたか。

自分で言うのもなんですが、笑えました。塚原監督は本当に信頼できる、以前から憧れの監督だったんですが、やはり編集もお上手ですし、現場でさりげなく監督がおっしゃった一言がそのシーンを何倍も豊かにしてくださって、信頼してお預けできました。

Q、みどころを教えてください。

一番のみどころは、やはり“男目線で描かれた恋愛論”というところでしょうか。
私たち女性は、男心を理解しようと思っても出来なかったり、男性と女性って永遠に平行線のままだと思っているんですけれども、でも今回水野敬也さん原案の男性目線が、私たち女性にとって耳が痛く、目を逸らしたくなる現実が描かれているので、そこを耐えてこそ真の恋愛に結びつくのかな?なんて私自身もこの番組から素敵な恋に恵まれる方法を勉強させていただききたいと思いますし、ぜひ視聴者の皆様にも男目線の恋愛論を楽しんでいただきたいです。

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