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三島由紀夫未公開テープ発見ニュース動画をアップ+群像誌上「素顔の告白」特集のお知らせ2017.1.24

写真 既報の通り、三島由紀夫の決起9ヶ月前の未発表肉声テープを私たちTBSヴィンテージクラシックスが発見いたしました。
このテープの中で、三島由紀夫は1時間20分にわたって人生を総括するかのように子ども時代の思い出から言葉に対する自身のこだわりとモラル、三島文学の強みとしての構成力、弱さとしての油絵的性質、言葉への忠義からくる憲法の欺瞞性への不満、当代歌舞伎論、安倍公房との比較、老いや死についての思惟などをきわめて饒舌に朗らかに張りのある美しい声で語っています。

このテープは、三島由紀夫のあの最期からくる印象やテレオタイプをくつがえし、あらためて三島由紀夫の人となりを虚心に感じ、思う材料となる可能性があります。
そして、人間と文学を切り分けて、三島由紀夫の豊饒なる豊かな海へ真の文学ファンをいざないなおすものとなりえると感じております。

TBSヴィンテージクラシックスの発見音源に関するニュース映像をここに再録いたします。
1月12日(木)夜11時4分から11時11分にわたるニュースの放送です。
三島由紀夫の肉声の一端をどうぞお感じになられてください。

※ 一部端末では動画がうまく再生できない場合がございます

なお、この肉声テープについての詳しい内容と解説が2月7日発売の文芸誌「群像」三月号にて70ページにわたる特集として掲載されます。
座談の名手ともいわれた三島由紀夫の語りは、選び抜かれた言葉と類まれなるセンスによってペンを使わない一編の口承文芸であります。三島由紀夫は、群像の創刊二号にてはやくも「岬にての物語」を寄稿するなど生涯深い関係がありました。文芸の砦「群像」誌上にて三島由紀夫の新たな「文学」をどうぞお確かめ下さい。

群像3月号

新発見! 自決九ヶ月前の未公開インタビュー
三島由紀夫 「素顔の告白」
特別掲載 最後の自伝的長篇評論「太陽と鉄」

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