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東日本大震災復興支援ご報告2016.4.28

写真 あの日、平井丈一朗先生、秀明さん、元喜さんと盛岡二高の生徒たちが歌に込めた復興への祈りを桜の苗木に換え被災地の明日を祈りました。皆様、有難うございました。

写真 ○発災5年を前に昨年10月盛岡で開催された被災地支援コンサートの収益を岩手県陸前高田市の震災復興事業「桜ライン311」に寄付致しました。

○「桜ライン311」は、津波の到達点沿いに桜1万7000本を植えていくという災害記憶継承事業であり、同時に美しいサクラによる心の復興への一助となるものです。
http://www.sakura-line311.org/※外部サイトへ移動します。

○この春の植樹で1000本を超えました。

○4月16日、TBSと盛岡二高音楽部の先生、生徒の5名で陸前高田を訪れ、桜の開花を観察し、寄付先の桜ライン311を表敬訪問いたしました。

写真 (1)まず浄土寺(岩手県陸前高田市高田町洞の沢26)における植栽のスタートとなった現場を見ました。
浄土寺は、海岸から1.2キロの内陸ですが津波は、標高17.5メートルの高さに達しました。(右一番上の写真の白い線)
桜ライン311の植栽事業は、この津波の到達点に桜を植え災害記憶を桜の姿で伝えていくというものです。
白い線の上に立つ桜が2011年8月に植栽され、翌年より花をつけた桜の樹です。
川津さくらの早咲きのため、満開の花と若葉が交じり合って匂うがごとくの姿でした。

写真:
上から三番目『津波到達地点の碑』
一番下   『震災時、避難所となった浄土寺。音楽部顧問室岡先生と』

写真 (2)奇跡の一本松 モニュメント(陸前高田市気仙町字砂盛176-6)で鎮魂。
陸前高田は、人口2万1000人の町です。大震災では、市内2199人のかたが犠牲者となりました。人口比10%の方々の命が失われました。また町のシンボルであった高田松原の7万本の松も全滅してしまいました。「奇跡の一本松」は、その中の唯一の生き残りだったのですが、2012年には、結局枯死し、今はモニュメントとして人工保存されています。
私たちは、尊い命に対してここらから鎮魂してまいりました。

写真 (3)桜ライン311事務所(陸前高田市高田町字大隅93-1 0192-47-3399)を表敬訪問し、岡本翔馬代表に桜ライン事業について、意義や思いをうかがいました。
 
岡本代表は、33歳。大震災で多くの友達や親戚を失いました。痛恨の思いから勤めていた東京の会社をやめ、「桜ライン311」事業を立ち上げました。56年前におきたチリ津波地震の被災の歴史がきちんと継承されていなかったとあらためて知ったのです。
陸前高田市の桜は、津波によって市内全域、ほとんど壊滅してしまいました。今、岡本代表の気持ちを込めた桜は、次々に花をさかせ、市民に愛されています。

以上、ご報告申し上げます。誠にありがとうございました。心より感謝申し上げます。

写真:
上『左端が岡本翔馬さん。津波到達の場所で高校生に説明している。』 
下『満開のさくらの前で盛岡二高音楽部の皆さん』

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