手作りフリップ|サンデーモーニング|TBSテレビ

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手作りフリップ(2023年9月24日放送)

二刀流復活へ大谷が「手術成功」報告…“2度目のリスク”囁かれる中で前例ない最先端手術の可能性も…

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大谷翔平選手の二刀流復活へ、カギを握る2度目の右ひじ手術。本人が「成功」を報告しましたが、当初想定されていたトミー・ジョン手術には、2度目のリスクも指摘されています。今回はどのような手術が行われたのか?二刀流は復活できるのか?その時期は?手作り解説でお伝えします。

ひじの手術といえばトミー・ジョン手術

エンゼルスの大谷選手は、9月19日、2度目の右ひじ手術を行い、無事成功したことをSNSで報告しました。

投手のひじの手術といえば、最も知られているのがトミー・ジョン手術です。1974年に初めてこの手術を受けたトミー・ジョン投手にちなんでこう呼ばれています。

考案したのは2014年に亡くなったフランク・ジョーブ博士で、日本人では、村田兆治投手、桑田真澄投手がジョーブ博士の手術を受けました。この手術は広く普及し、松坂大輔投手や現役メジャーリーガーのダルビッシュ有投手、前田健太投手など、数多くの選手が復帰を果たしました。

大谷選手が前回行ったのもこの手術です。トミー・ジョン手術は、損傷したじん帯を切除し、骨に穴を開けて、健康なじん帯を移植します。大谷選手もこの手術が行われるのではないかと言われていましたが、海外の論文には、メジャーリーガーが2回目で同じレベルに復帰できるのはおよそ70%とのデータもあり、心配されていたんです。

大谷翔平選手の2度目の手術は?

では今回、どのような手術が行われたのでしょうか。

担当したのは前回と同じニール・エルアトラッシュ医師で今回の手術内容は明らかにしていませんが、「損傷のある箇所を『修復』し、生体組織を『移植』して健康なじん帯を『補強』した」と説明しています。「生体組織」が、生体のじん帯や腱を指すのか、それとも人工じん帯を指すのか、現段階では分かっていませんが、100例以上のトミー・ジョン手術を執刀した馬見塚医師は、「今回、トミー・ジョン手術が行われた可能性は低い」とみています。「前回移植したじん帯に大きな問題はなく、それを補強するような形で、移植が行われたのではないか」と言います。建物で言えば耐震補強のような形です。

大谷選手の復帰は?

今回の手術は二刀流を長い間続けるための決断といい、大谷選手は、投手としては2025年まで復帰できないと言われていますが、2024年開幕時には打者として復活する見通しです。

さて、気になる大谷選手の今後ですが、右ひじ故障の影響について、アメリカメディアからは選手としての「価値は半分になる」との厳しい指摘も出ています。一方、「来季は投げられないが、その後、投手として活躍する芽は十分ある。しかも、彼はホームラン40本以上を打てる強打者だ」などと評価する声は絶えません。再び不死鳥のように、よみがえることを、期待したいですね。

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