手作りフリップ|サンデーモーニング|TBSテレビ

「サンデーモーニング」毎週日曜日あさ8:00~9:54放送、出演:関口宏,橋谷能理子,張本勲,唐橋ユミ,水野真裕美,杉浦みずき ほか

手作りフリップ(2023年9月17日放送)

阪神「アレ」の勝因は?ホームラン数12球団中10位でも得点数1位のワケ…これまでの優勝との違いとは?

手作りフリップ

18年ぶりの優勝を果たした阪神タイガース。バース、掛布、岡田の3連発に象徴される85年や、絶対的エース井川がタイトルを総なめにした03年、MVP金本らの活躍が印象的な05年の優勝時と違い、突出した成績の選手はいません。

ホームラン数は12球団で下から2番目の少なさで、3割打者もゼロ。ところが、得点数は12球団ナンバーワン。いったいどのように点を取り、ぶっちぎりの優勝を手にしたのか?岡田監督のこだわりが実を結んだポイントは?手作り解説でお伝えします。

阪神タイガース “悲願のアレ”

とうとう「アレ」を成し遂げた阪神タイガース。お祭り騒ぎとなる大阪・道頓堀の周辺には、1300人の警察官が配置され、特に人が集まる戎橋や道頓堀橋の付近には、「DJポリス」のお立ち台が5箇所設置されました。

2003年の優勝時には5300人以上もの人が川へ飛び込み、1人が死亡していますが、今回は大きな混乱はありませんでした。

長く続いた暗黒時代 “カーネルサンダースの呪い”

道頓堀でのこうした騒ぎが始まったのは、1985年の優勝時。

この時はケンタッキーフライドチキンの「カーネルサンダース像」が優勝の立役者ランディ・バースに似ているといわれ、戎橋の上で胴上げされたあと川に放り込まれました。

その後、阪神の成績低迷が続いたため“カーネルサンダースの呪い”とも言われました。

過去の優勝には立役者たちの存在が

このバースが三冠王を獲得し、掛布雅之、岡田彰布による「伝説のバックスクリーン三連発」などで優勝したのが1985年。ここに、川藤幸三さんもいらっしゃたんですよね。

また、2003年に優勝した時は、エース・井川慶投手が、最多勝や防御率などのタイトルを総なめにしました。

そして前回、2005年の優勝時には、盗塁王・赤星憲広や、打点王・今岡誠、MVPの金本知憲選手らが活躍しました。

今回の阪神は突出した選手がおらず…

しかし、実は今回は、これまでのような突出した成績の選手がいないんです。

例えば、ホームランと打点で、チームトップの佐藤輝明も、セリーグのランキングでは、6位と3位にとどまっています。(9月16日時点)

チーム全体で見ても、ホームランの本数は、巨人の半分にも及びません。これは12球団で下から2番目の少なさです。ところが、総得点を見てみると巨人を上回り、12球団トップなんです。(9月16日時点)

今回の阪神の強さとは?

では、どのようにして点を取ってきたのか。

優勝が決まった試合のメンバーに3割バッターはいません。(9月16日時点)

そんな打線の中でキーマンの一人が、「恐怖の8番」とも呼ばれる木浪聖也。

通常、打率のいいバッターは打順が上位に置かれますが、木浪は3割近い高打率を残しているにもかかわらず、シーズン通して8番に固定されました。

8番木浪が出塁すると次は9番のピッチャーですが、その後に続くのが、1番の近本光司。

すごいのは得点圏打率。なんと12球団トップで4割に迫る脅威の打率です。

木浪を塁において、チャンスにめっぽう強い近本がホームに返す。こうした8番から1番に繋がる「切れ目ない打線」が、2023年の阪神の強みでした。

さらに、「フォアボールはヒットと同じように重要」だと話す岡田監督は、フォアボールの査定ポイントを上げるよう球団側に交渉。

すると、フォアボールの数も12球団トップとなり、地道に出塁してコツコツと返す野球が徹底されました。

目指すは38年ぶりの日本一

18年ぶりのリーグ優勝を勝ち取った阪神タイガース。次なる虎の目標は38年ぶりの日本一。ちなみに「アレ」に変わる言葉は“募集中”だそうです。

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