手作りフリップ|サンデーモーニング|TBSテレビ

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手作りフリップ(2023年7月30日放送)

ボクシング井上尚弥 25戦全勝で4階級制覇 「モンスター」の異名取る強さの秘密を分析

手作りフリップ

WBC・WBOスーパーバンタム級タイトルマッチで、井上尚弥選手がが王者スティーブン・フルトン(米)を8回TKOで破り、井岡一翔選手に続く日本男子2人目の4階級制覇を成し遂げました。井上選手は25戦25勝と無敗神話を継続中。ヘビー級のレジェンド、マイク・タイソンやジョージ・フォアマンをもしのぐKO率は驚異の88%。海外でも「モンスター」の異名で恐れられているその強さの秘密とは? 手作り解説でお伝えします。

■日本人2人目の4階級制覇

男子のボクシングでは体重別に17階級がありますが、井上尚弥選手はこれまでライトフライ級、スーパーフライ級、バンタム級で王者になっており、新たにスーパーバンタム級をとったため、井岡一翔選手につづき日本人で2人目の4階級制覇を成し遂げました。 いまボクシングは4つの団体がありますが、井上選手はバンタム級すべての団体でチャンピオンの統一王者にもなっています。さらに、井上選手はデビュー戦から25戦無敗。あまりの強さに海外でも「モンスター」と呼ばれています。

■井上選手 強さのワケ

では、井上選手はどうしてそんなに強いのか? 何といってもパンチ力の強さが挙げられます。井上は全ての試合でKO勝ちした割合が88%。元ヘビー級王者マイク・タイソンの75.8%やジョージ・フォアマンの83.9%をも上回ります。ちなみに今回の対戦相手フルトン選手は38.1%でした。 そのパンチ力の強さゆえ、2014年のナルバエス戦では、試合中に自分のパンチで拳を骨折したほど。

■パンチ力の源

では、どうしてそのパンチ力が強いのか。注目は脇のあたりにある「前鋸筋」です。発達して境目のギザギザが明瞭に見えています。解剖学が専門の了德寺大学医学教育センター・町田志樹講師によると「おしりの大殿筋の発達によって上半身の安定性がある上に、拳を前に出す『前鋸筋』通称“ボクサー筋”が非常に発達していることと、体を回転させる『外腹斜筋』がうまくかみ合って破壊力のあるパンチが生み出される」と分析します。

■圧倒的な井上選手のスピード

つぎにコンビネーションのスピード。今回の試合が決まった8ラウンドでもボディーブローを放ち、ガードが空いたところに右ストレートで勝利を決定づけました。相手のスティーブン・フルトン選手は試合後、このボディブローが「見えなかった」と話しました。 次は年内に、スーパーバンタム級で2団体王者とのタパレス選手と戦う予定です。この試合に勝てば井上は2階級で統一王者となります。モンスターはどこまで強くなるのでしょうか?

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