手作りフリップ|サンデーモーニング|TBSテレビ

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手作りフリップ(2023年7月2日放送)

プーチン大統領の「盟友」プリゴジン氏“成り上がり”の半生とは?反乱成功のシナリオも…軍部NO.3との因縁

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世界に衝撃を与えた“ワグネルの乱”。武装した部隊をモスクワへと進軍させたプリゴジン氏が、かつて強盗の罪で服役してからプーチン大統領の“汚れ仕事”を引き受けて「盟友」と呼ばれるまでの半生とは?今回の反乱には成功のシナリオがあった?そのカギを握った軍部ナンバー3のスロビキン副司令官との繋がりとは?そして、反乱失敗後に行方知れずとなっているプリゴジン氏の消息は?手作り解説でお伝えします。

■"ワグネルの乱"軍部ナンバー3の内通者

今回、“ワグネルの乱”を起こした、プリゴジン氏と、ロシア軍との関係です。

プリゴジン氏が「ロシア軍の中で最も有能な司令官」と信頼を置いていたのが、軍部のナンバー3、スロビキン副司令官です。

「乱」のあと、ワグネル側に「通じていた」と疑われ、拘束されているといいます。その大胆で残酷な戦術から、「アルマゲドン将軍」とも呼ばれていたスロビキン氏。

2016年、シリア内戦に介入した、ロシア軍の指揮を執っていて、その際、別動隊として介入したワグネルとつながりを深めたといいます。

元々はウクライナ侵攻の総司令官でしたが、2023年の1月、好転しない戦況の責任を問われる形で、副司令官に降格。ショイグ国防相やゲラシモフ参謀総長と対立していたという見方もあります。

今回の「反乱」で、プリゴジン氏はショイグ氏やゲラシモフ氏の拘束も計画していたとされ、こうした考えをプリゴジン氏は事前に、スロビキン氏に伝えていたとも報道されています。

■プーチン政権の「汚れ仕事」を受注

プーチン大統領と20年来の盟友とされるプリゴジン氏。

政府から1年に、1400億円もの資金提供を受け、民間軍事会社「ワグネル」は、最大4万人とも言われる囚人を最前線に送り込み、影響力を強めてきました。

もともとプリゴジン氏は、強盗や詐欺などの罪で9年服役した後、食事のケータリング事業などをきっかけに、プーチン政権との関係を深め、企業グループ「コンコルド」を急成長させます。

学校給食や不動産など以外に、SNSなどに偽情報を流して、世論を操作する「トロール工場」と言われる組織も設立。

2016年のアメリカ大統領選挙にも介入したとされ、プリゴジン氏はアメリカから制裁を受けています。プリゴジン氏はこうして、プーチン政権の汚れ仕事を引き受けてきたのです。

■依然消息不明のプリゴジン氏

そんな中起きた今回の反乱。プリゴジン氏は、いま、どこにいるのでしょうか。

6月24日には、ロストフ州で「モスクワに向けて進軍する」としていたプリゴジン氏。部隊は北上、一時モスクワまで200キロのところまで迫りますが、進軍を停止。

この3日後、仲裁に入ったルカシェンコ大統領が「今はベラルーシにいる」と明言。

その言葉を裏付けるように、プリゴジン氏のビジネスジェット機が首都ミンスクで確認されましたが、ジェット機はその日のうちにモスクワ、直後に出身地のサンクトペテルブルクに戻ったといいます。

「ロシアで潜伏している」という見方も出るなか、その消息は途絶えていますが、6月29日には、サンクトぺテルブルクで、写真が撮影され、「プリゴジン氏ではないか」と報道されるなど、波紋は広がっていて、その消息を世界が注目しています。

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