手作りフリップ|サンデーモーニング|TBSテレビ

「サンデーモーニング」毎週日曜日あさ8:00~9:54放送、出演:関口宏,橋谷能理子,張本勲,唐橋ユミ,水野真裕美,杉浦みずき ほか

手作りフリップ(2023年6月18日放送)

飛行機墜落から“奇跡の生還”…4人の子どもたちはジャングルで40日間どう命をつないだ?

手作りフリップ

南米コロンビアのジャングルに墜落した小型飛行機。事故から40日後、4人の子どもたちが発見されました。同乗していた母親や操縦士ら大人3人は全員死亡した事故。さらにその後、生後11か月の赤ちゃんを含む4人の子どもたちだけでジャングルの過酷な環境の中、どうやって生き延びることができたのでしょうか?1か月以上に及ぶサバイバルの様子が徐々に明らかになってきました。捜索から発見の経緯とあわせ、手作り解説でお伝えします。

■ジャングルの真っただ中に墜落…乗っていた子どもたちは?

奇跡の生還を遂げた子どもたちが救出された時の写真。後ろにいるのが13歳の長女で、そのお姉さんに抱えられるように座っているのが9歳の妹です。手前が4歳の弟。そして救助隊に抱かれているのが、11か月の赤ちゃん、末っ子の女の子です。彼らはコロンビア南部の町から父親がいる350km離れた町まで小型飛行機で向かっている途中、操縦士がエンジン故障を告げた後、広大なジャングルのど真ん中に墜落したのです。そのジャングルにはジャガーやピューマなどの野生動物や毒がある植物など、危険がたくさんあるところです。

■生存の痕跡発見…執念の捜索

軍や地元の先住民ら数百人体制で飛行機が消息を絶った周辺を捜索し、墜落事故から2週間たってようやく機体を発見。母親と操縦士ら3人の遺体も見つかりましたが、4人の子どもたちの姿はありませんでした。同じ日、捜索救助犬の「ウィルソン」が6キロほど離れた地点で「哺乳瓶」を発見。子どもたちが生きているのでは、と期待が高まりました。他にも使用済みの「おむつ」や「パッションフルーツ」を食べた跡など次々と痕跡がみつかります。そして墜落から40日後の6月9日、墜落現場からおよそ5キロ離れたところで、4人が発見されたのです。衰弱していたものの、命に別状はありませんでした。子どもたちはどうやって40日も生き延びたのでしょうか?

■ジャングルに40日…子どもたちだけのサバイバル

地元の報道によると、飛行機にはキャッサバと呼ばれるアマゾンの先住民が伝統的に食べる芋の粉が積まれていて、子どもたちはそれをしばらく食べていたそうです。また、母親は4日間生きていて、その間に「ここを離れて子どもたちだけで生きのびなさい」と話したといいます。そして、母親が亡くなると、子どもたちはジャングルの中で食べ物を探し、果物や、軍がヘリから投下した食料キットを食べていたと見られています。また、生後11か月の赤ちゃんには長女が哺乳瓶に残っていたミルクを少しずつ与え、なくなると水を飲ませていたそうです。さらに哺乳瓶を落としてしまった後は、葉っぱでコップを作り、水を与えていました。

■伝承されてきた「生き延びる技術」

子どもたちは先住民族の「ウィトト」で、祖父によると、長女のレスリーさんはジャングルで生き延びるスキルを身につけていました。5歳頃からジャングルに入り、食べられる物や、水のある場所を教わっていて、雨風などをしのぐシェルターの作り方も祖父母から学んでいたといいます。これが実際に今回彼らが枝や葉で作ったシェルターです。

■子どもたちを支えた?捜索救助犬との絆

さて、実はジャングルでの捜索は、その後も続いています。こちらは、入院中の長女が書いた絵です。哺乳瓶を見つけ、捜索に希望をもたらした「ウィルソン」とされる犬が書かれています。実はこの「ウィルソン」が捜索活動中に行方不明になっていて、4人が遭難中に一緒にいた可能性があるのです。軍は「ウィルソンが見つかるまで捜索を続ける」としています。そして子どもたちは順調に回復しているということです。

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