手作りフリップ|サンデーモーニング|TBSテレビ

「サンデーモーニング」毎週日曜日あさ8:00~9:54放送、出演:関口宏,橋谷能理子,張本勲,唐橋ユミ,水野真裕美,杉浦みずき ほか

手作りフリップ(2022年8月14日放送)

ダブル2桁の先…ベーブ・ルースも成しえなかった“もう一つの偉業”とは

手作りフリップ

「野球の神様」ベーブ・ルースの “2桁勝利・2桁ホームラン”の記録を、エンゼルス・大谷翔平選手が104年ぶりに達成しました。ダブル2桁を出すのは、どれだけ難しいことなのでしょうか?

■2桁を記録した日本人メジャーリーガーたち

これまで2桁を記録した日本人メジャーリーガーの中で、最も多く2桁勝利を記録した投手は野茂選手の7回。そして田中選手の6回と続きますが、平成の怪物と呼ばれた松坂選手でも2回。大谷選手は今年が初めてです。

2桁ホームランを記録した打者は松井選手が7回で、次いで大谷選手が4回でした。 現役のメジャーリーガーでいえば、2桁を記録したのは大谷選手を含めて3人です。

■二刀流の活躍の場を広げた“大谷ルール”

また今シーズンから、これらの記録更新に関わる、あるルール変更がありました。 本来、先発投手は、降板すると守備につかなければ打席に立つことはできませんが、DH・指名打者に登録しておけば、降板後、守備につかなくても引き続き打席に立つことができるというものです。

これは正に、二刀流の大谷選手が打席に立つ機会を増やすために設けられたもので、別名「大谷ルール」とも呼ばれています。

発案者はエンゼルスではなく、敵チーム・レイズのケビン監督でした。きっかけは去年のオールスターゲーム。「野球ファンは誰もが、大谷が投打で活躍する場面を見たがっていた」とその理由を述べています。しかし春から「大谷ルール」が本格導入されると、「どうもこれはまずい考えだった」と、結果的に敵に塩を送ることになったことを、反省していると伝えられています。

■ダブル2桁の先の“もう一つの偉業”とは

そしてこのルール変更のおかげで、ベーブ・ルースが成しえなかった「もう一つの偉業」を達成できる可能性がでてきました。プロ野球では、一部のタイトルや、ランキングなどを正式な記録として残すために、必要な投球回数と打席数があります。年間162試合で、投球回は試合数と同じ162回、打席には502回立たなければなりません。誰もが簡単に達成できるものではなく、あのイチロー選手でも、出場した19シーズン中、6シーズンで「規定打席」を満たせませんでした。ましてや「二刀流」として、「規定打席」「規定投球回」の両方をクリアするのは、至難の業です。

■“真の二刀流”を極めることができるのか?

実はベーブ・ルースもダブル2桁を達成した1918年、規定打席にはわずかに届きませんでした。それが影響したのか、この後、主軸を打者へと移していき、マウンドに立つ回数は減っていきました。大谷選手は、現在465打席と、投球回数は111回です。残り37打席、投球回は51回、試合数は49試合です。ベーブ・ルースも成しえなかった“真の二刀流”を極めることができるのか、まだまだ目が離せません。

»手作りフリップ 一覧

»HOME

Copyright© 1995-2024, Tokyo Broadcasting System Television, Inc. All Rights Reserved.