手作りフリップ|サンデーモーニング|TBSテレビ

「サンデーモーニング」毎週日曜日あさ8:00~9:54放送、出演:関口宏,橋谷能理子,張本勲,唐橋ユミ,水野真裕美,杉浦みずき ほか

手作りフリップ(2022年5月8日放送)

世界の食糧危機最多2億人に・・・紛争が最大原因 ウクライナ侵攻で「さらに大惨事に」

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世界で食糧危機に瀕している人が、約2億人となり、過去最多になったと国際機関が発表しました。主な原因は紛争ですが、調査はロシアによるウクライナ侵攻の前に行われており、戦争が長期化することで、事態がさらに悪化すると予測されています。

■世界の食糧危機2億人に 前年比4000万人増

WFP=世界食糧計画などは2021年、急激に食糧不足に陥り緊急支援が必要となっている人が、世界53の国と地域で1億9300万人にのぼったと発表しました。前の年から4000万人増え過去最多となっていて、直ちに行動するよう呼びかけています。

■食糧危機3つの主な原因とは?「紛争」「コロナ」に・・・

食糧危機の原因は、主に3つで、それぞれが複雑に影響し合っています。

最大の要因は「紛争」です。レアメタルをめぐる紛争が続くコンゴ民主共和国やイスラム主義組織タリバンが復権したアフガニスタン、内戦状態のエチオピアやイエメンなど紛争中の地域が全体の7割を占めています。

また、次いで多いのが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を含む経済的な悪化です。特にハイチやホンジュラス、グアテマラなど中米の国々が不況による混乱で、食糧難に陥りました。

そして、異常気象による影響です。絨毯のように大地を埋め尽くす黄色い昆虫。サバクトビバッタです。2020年にアフリカで大量発生し、ケニアなど広い範囲で農作物が食い荒らされるなど大きな被害が出ました。サバクトビバッタは、干ばつのあとに大雨が降ると大量発生することが知られており、地域の食糧不足の一因となっています。

ほかにも過去40年で最悪の干ばつとなっているマダガスカルや、洪水に見舞われたスーダンなど、異常気象によって危機が深刻化しました。

■“過去最多”も調査はウクライナ侵攻以前 「さらに大惨事に」

また、この調査はロシアによるウクライナ侵攻の前に行われたもので、WFPのビーズリー事務局長はこうした要素に加え、「ウクライナ戦争が世界の飢餓をさらに大惨事に陥れる」と述べ、事態は悪化の一途を辿ると警鐘を鳴らしています。

というのも、ロシアとウクライナはともに小麦やトウモロコシなど、世界有数の穀倉地帯ですが、戦争により輸出が滞っています。

それに加え懸念されているのが、化学肥料の不足です。たとえば主要な「塩化カリウム」はロシアとベラルーシで世界シェアの4割近くを生産しており、制裁などで農家が使う肥料が不足すれば、作物の収穫量も減ることになります。

国連食糧農業機関は今後、数か月にわたって穀物輸出が停滞すれば、「世界で1300万人が栄養不足に陥りかねない」と試算しています。

■負の連鎖断ち持続可能な社会へ

食糧危機は、ほかの社会問題と複雑に絡み合い、解消するのは容易ではありません。 どのように利害を乗り越え、持続可能な社会を作っていくのか、人類の英知が試されています。

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