手作りフリップ|サンデーモーニング|TBSテレビ

「サンデーモーニング」毎週日曜日あさ8:00~9:54放送、出演:関口宏,橋谷能理子,張本勲,唐橋ユミ,水野真裕美,杉浦みずき ほか

手作りフリップ(2022年2月27日放送)

「ウクライナ侵攻、プーチン大統領の狙いは?」

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ウラジーミル・プーチン大統領69歳。22年間にわたりロシアの実権を握り「強い指導者」のイメージを演出してきました。柔道やアイスホッケーの腕前を披露したこともあります。 その人物像に迫ると、軍事侵攻を決めたいくつかのポイントが見えてきますまず歴史観。なぜウクライナにこだわったのか。

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プーチン氏は去年7月論文で「ロシア人とウクライナ人は一つの民族」と主張、演説でも『ウクライナは単なる隣国ではない。歴史・文化・精神世界で切り離せないロシアの一部だ』と強調したのです。

というのも、ロシアとウクライナは同じ東スラブ民族で、8世紀、今のウクライナの首都キエフを中心に「キエフ大公国=キエフ・ルーシ」が誕生。この流れをくむ同じ民族だと強調しているわけです。

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さらに経歴からは、NATO不拡大にこだわる理由も垣間見えます。
映画を見て「一人の力で大きな成果を上げられるスパイ」にあこがれ、大学卒業後、諜報機関であるKGBソ連国家保安委員会に入ります。

そして諜報員として東ドイツに駐在していた37歳の時「ベルリンの壁の崩壊」を目の当たりにし、市民が一夜にして世界を変えた勢いに恐れを抱いたというのです。その後、ソ連は崩壊し、もともと東側だった国などが西側の軍事同盟NATOに加盟していきます。

この水色の所です。
つまり「西側諸国が自分たちの領土に迫ってくる」その怖さをプーチン氏は、肌で感じたと言われ、それが今のNATO不拡大への思いとつながっているのかもしれません。

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母国に戻ってからは、驚くべきスピードで出世します。
1994年サンクトペテルブルクの副市長を務めた後、エリツィン大統領の側近に呼ばれ、大統領府で働くことになり、エリツィン大統領の信頼を勝ち取ります。

首相に就任した1999年、モスクワのアパートで連続爆破テロが起き、プーチン氏は、チェチェン武装勢力の犯行と断定してチェチェンに侵攻。5か月で制圧して国民的英雄となり、翌年2000年には大統領に登り詰めました。

しかし爆破テロに当時の諜報機関(ロシア連邦保安庁)の関与が取りざたされ、疑惑を追ったジャーナリストが殺害されたり、国外追放になったりしています。 疑惑が渦巻く中、権力を強めていったのがプーチン大統領でした。

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2012年の大統領選では「強いロシアを取り戻す」というスローガンを掲げ当選。 そして2014年のクリミア併合後には、80%以上という高い支持率を獲得します。

今月24日にも「ソ連崩壊で多くのものを失ったが、現代のロシアは世界で最も強力な核保有国の一つ」だと、核兵器使用の可能性も示唆し「強いロシア」を主張し続けています。

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