手作りフリップ|サンデーモーニング|TBSテレビ

「サンデーモーニング」毎週日曜日あさ8:00~9:54放送、出演:関口宏,橋谷能理子,張本勲,唐橋ユミ,水野真裕美,杉浦みずき ほか

手作りフリップ(2021年12月5日放送)

「『オミクロン株』の正体は?」

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◆オミクロン株の広がり

先週日曜日の時点で、オミクロン株の感染が確認されたのは9の国と地域。 1週間たった現在は43の国と地域にまで感染が拡大。 この内、アメリカ、イギリス、オーストラリアなど、12か国で市中感染が確認されていて、 今後、世界中で新たな流行を起こすのではないかと警戒感が高まっています。

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◆多重変異とは?

オミクロン株が持つこれまでの新型コロナに無い特徴。それが「多重変異」です。 ウイルスは、人の細胞の中に入り込み増殖しますが、この時、これまでの遺伝情報と異なる、いわゆる「コピーミス」が起きることで変異ウイルスが生まれます。

新型コロナは2週間に1回のペースで変異を繰り返しているといいますが、オミクロン株の変異は、ヒトの細胞と結合する「スパイクたんぱく質」の部分だけで32か所。デルタ株の変異が8か所ですので、4倍もの変異が起きています。VTRにもあった東京医科歯科大学の武内准教授も「今まで確認されていない変異が数多く入っており、これまでとは似て非なるウイルスだ」と指摘しています。

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◆多重変異はどうやって起きた?

では、「多重変異」はどのように起きたのでしょうか?
今指摘されているのは「1人の患者の中で変異が繰り返されて起きた」という可能性です。

HIV感染者や、抗がん剤治療中の患者など、免疫不全の人がウイルスに感染した場合、長期間、体内でウイルスが増殖を続け、変異を急速に進めることがあると言います。 英ロンドン大学ユニバーシティー・カレッジ(UCL)遺伝学研究所の科学者も、今回のオミクロン株の出現には、こうした要因が関係しているかもしれない、としています。

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◆今後のシナリオは?

「多重変異」を持つオミクロン株は今後、世界にどんな影響をもたらすのでしょうか?

現在、各国から報告されている情報を見ると、感染した人の多くが無症状、あるいは軽症だと言いますが、ワクチンが未接種の場合は、デルタ株に比べ2倍以上、重症化しやすいというイスラエルの報道もあります。

また、感染した人の中には、ワクチン接種を2回、あるいは3回行っていた人もいるなど、症状やワクチンの有効性など、まだ不明な点もあります。

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オミクロン株が弱毒性のものだった場合、このまま流行が置き換われば、今後はインフルエンザと同様の季節性の感染症となっていく可能性もありますが、感染力の強さ故に、ウイルスの感染が広がることで、さらに変異が進み、強毒性を持ったウイルスを生み出す恐れも否定できません。

新たな変異ウイルスの拡大を止めることはできるのでしょうか?

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