手作りフリップ（2021年11月21日放送）
「大谷選手 MVP受賞での“満票”とは？」
リアル二刀流としてアメリカメジャーリーグ最高の栄誉といわれる「MVP」を受賞した大谷翔平選手。 MVPは全米野球記者協会に所属する記者30人の投票によって選ばれます。
記者は優秀選手1位から10位を投票するのですが、今回30 人の記者全員が、大谷選手を1位に投票、文句なし満票による受賞となりました。
100年以上続く MVP の歴史の中で、満票で選ばれた選手の一部をご紹介します…。
1923年、ベーブ・ルースは打率3割9分3厘、打点130という見事な記録を残して受賞。1966年のフランク・ロビンソンはこの年アフリカ系アメリカ人として史上初めて三冠王に輝きました。
一方、満票ではなかったものの2001年に日本人として初めてMVPに輝いたのがイチローさんです。この年にメジャーリーグデビューしたイチローさんは、打率3割5分、安打数242を記録、走攻守とバランスのとれた技術力が評価されMVPに輝きました。
そして二刀流というスタイルにこだわり続けた大谷選手は、今回、投打両方の記録が評価されて満票による受賞を果たしたのです。
さらに大谷選手はタイトル以外に隠れた記録をいくつも持っています。
大谷選手は盗塁が得意なことは有名ですが、その俊足、そして長打力で8本の三塁打を記録しています。
これは今季アメリカンリーグのトップ記録です。その一つを見てみましょう…。
4月3日、大谷選手にとってシーズン2試合目の第一打席です。 打ちました！ベースとベースの距離はおよそ27.4メートル、3塁まではおよそ82メートルあります。 今シーズン26の盗塁を成功させた俊足です…到着、11秒10、早い！
一方で悔やまれるのが、2本差で逃したホームラン王。ただそこには、ある事情がありました。
こちらをご覧ください。
シーズン終盤、9月23日から25日の3日間の、大谷選手の打席です。
オレンジ色はフォアボール、15打席中、11回もありました。
連続する3試合で11回のフォアボールは、メージャータイ記録です。
シーズンを通してもフォアボールは96回、そのうち敬遠が20回と、勝負したくてもしてもらえなかったという側面もあるのです。
さて来シーズンについてエンゼルスのマドン監督は、投手、打者に外野手を加えた “三刀流”も示唆していますが、これについて問われた大谷選手は、『一つ選択肢が増えるので、できるにこしたことはない』と余裕の回答。新たな大谷伝説を、打ち立てることになるのでしょうか？