手作りフリップ|サンデーモーニング|TBSテレビ

「サンデーモーニング」毎週日曜日あさ8:00~9:54放送、出演:関口宏,橋谷能理子,張本勲,唐橋ユミ,水野真裕美,杉浦みずき ほか

手作りフリップ(2021年8月15日放送)

「人間の活動が温暖化の原因と断定」

※ 一部端末では動画がうまく再生できない場合がございます

最近でも、世界規模の異常気象による被害が、相次いでいますが、IPCCが9日に公表した報告書で「人間の影響が大気、海洋、陸地を温暖化させてきたことには疑う余地がない」と明記、人間活動が温暖化の原因だと断定したことが今回の大きな注目点です。

手作りフリップ

8年前の報告書の「可能性が極めて高い」という表現から、さらに踏み込んでいて、人間と温暖化との関係について懐疑的な見方を一蹴したかっこうです。

そして、産業革命前と比べた世界の平均気温について、温室効果ガスの排出が最も少ないシナリオでも「2021年から40年に(つまり今後20年の間に)、1.5℃上昇する」と予測。 予測モデルの精度が改善されたことなどにより、3年前の分析より、1.5℃上昇する時期が10年ほど早まりました。

手作りフリップ

世界の工業化が進む前と比べて、今現在ですでに1.09℃、気温が上昇していますが、これが1.5℃になると、50年に一度の熱波は今の1.8倍起こりやすくなり、10年に一度の豪雨の頻度は15%増えると予測されています。

この1.5℃という数字は、温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」の努力目標で、人類が許容できる水準とされています。 気温の上昇幅が2℃に達すると特に海面上昇による島国への影響が深刻化するといいます。

手作りフリップ

産業革命以降の工業化によって、温暖化の原因となる大気中の二酸化炭素濃度は、およそ5割増えています。

過去およそ2000年の気温上昇の変化を見ても、世界で工業化が進んだ1850年以降、急速に気温が上昇していることが分かります。

IPCCが予測した化石燃料に依存し続ける最悪のシナリオでは、今世紀末には、4.4℃上昇するとされていますが、気温が4℃上昇すれば、10年に1度の猛暑が、今より3.4倍多くなると見積もられています。

手作りフリップ

ほかにも温暖化をめぐっては、永久凍土が溶け、未知のウイルスが放出されたり、感染症を媒介する蚊などの生息域が広がり、流行地域が増えたりするなどのリスクも指摘されています。

IPCCは、二酸化炭素の排出を極力減らし、森林による回収などで「排出実質0」を早期に達成できれば、許容水準を維持できると予測していて、今を持続可能な未来に変える転換点にすることが求められています。

手作りフリップ

»手作りフリップ 一覧

»HOME

Copyright© 1995-2024, Tokyo Broadcasting System Television, Inc. All Rights Reserved.