手作りフリップ|サンデーモーニング|TBSテレビ

「サンデーモーニング」毎週日曜日あさ8:00~9:54放送、出演:関口宏,橋谷能理子,張本勲,唐橋ユミ,水野真裕美,杉浦みずき ほか

手作りフリップ(2021年5月30日放送)

「24年ぶり“スーパームーン皆既月食”」

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水曜日に観測された「スーパームーン」の「皆既月食」。
「スーパームーン」という現象と、「皆既月食」という現象が重なるのは、日本では、じつに24年ぶりのことです。

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「スーパームーン」とは、天文学的にはっきりした定義はありませんが、「1年で最も大きく見える満月」と言われています。

月は、地球の周りを、このように楕円を描いて回っていて、地球との距離は常に変化します。

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今年、最接近する満月が26日の水曜日でした。
その距離はおよそ35万キロ。月が最も大きく見えます。

逆に、最も遠い満月は12月19日になります。その距離はおよそ40万キロ。 国立天文台によると、最も近い時と、遠い時の見た目の大きさはこれぐらいの差。 近い方が30%明るいといいます。

さらに26日は、「スーパームーン」に加えて、「皆既月食」も起きました。 皆既月食とは、地球の周りを回る月が、完全に地球の影に隠れることをいいます。

今回は、午後8時9分からのおよそ19分間でした。
この時、月は真っ暗にはなりません。このように赤黒い色になります。

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なぜ、月は赤く染まるのでしょうか。じつはレイリー散乱という現象が関わっているんです。

こちらは牛乳を少し混ぜた水が入った容器です。これに横から光を当ててみます。
照明を消してください。

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白い光が、容器の右側では、暖色系の色にも見えませんか?
じつは、白い光の中にある青い光は、波長が短いため散乱しやすく、途中で飛び散ります。 一方、赤い光は波長が長いため、散らばりにくく、水の中を通過して最後に残ります。

照明を点けてください。
これと同じことが地球の大気中でも起きていて、レイリー散乱と呼ばれています。

太陽光が大気を通過すると、青い光は見えなくなるほど散乱し、赤い光だけが残って、回り込んで、月を照らすというわけなんです。 朝焼けや夕焼けが赤く光り、日中は空が青色なのも、同じ現象です。

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ちなみに…月が太陽と地球の間を横切って、太陽を隠すと「日食」になります。 その見え方には、太陽の一部を隠す「部分日食」、太陽の全てを隠す「皆既日食」、月から太陽がはみ出る「金環日食」の3種類あります。

日本では、9年後の2030年6月1日に「金環日食」が見られます。
そして、次の「スーパームーンの皆既月食」は、12年後の2033年10月に見られます。

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