手作りフリップ|サンデーモーニング|TBSテレビ

「サンデーモーニング」毎週日曜日あさ8:00~9:54放送、出演:関口宏,橋谷能理子,張本勲,唐橋ユミ,水野真裕美,杉浦みずき ほか

手作りフリップ(2021年5月23日放送)

「“平年値更新”にみる温暖化」

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天気予報などでよく耳にする「気温は平年並」や「梅雨入りは平年より何日早い」などの表現で使われる「平年値」。どんな基準か分かりますか? これは過去30年間の気象データの平均値のことで、WMO=世界気象機関が定義しています。

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「平年値」は10年に一度見直され、これまでは、1981年から2010年までの 30年間の値の平均を使っていました。今回の平年値の更新で、 直近の30年間の値が使われますが、90年代~2010年までは、同じデータのため、 80年代と2010年代のデータの差が違いとして現れます。 新たな平年値では、全国的に年間の平均気温は0.1℃~0.5℃高くなりました。

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そのうち最も値が上昇したのは、宇都宮と水戸でした。 そのほか、東日本の多くの地点で0.4℃上昇しています。

気温が35℃以上となる、猛暑日も増えています。甲府や岡山、高松などでは、 猛暑日が4日以上増えています。

気象庁などの研究グループによると、「世界の平均気温が今後1度上がると、国内の猛暑日の日数は1.8倍になる」と試算。これは、過去にほとんど経験したことのないペースで、猛暑が発生するということになります。

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そして、近年、ゲリラ豪雨や線状降水帯など、さまざまな大雨に関する用語を耳にすることも多いと思いますが、降水量も増えています。

この図は都道府県庁所在地などで一日の降水量が100ミリ以上という猛烈な大雨について、これまでの平年値と新たなものの、日数の差を表したものですが、九州や、四国、首都圏や、東北など広い範囲で増加していることが分かります。

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このほかにも、さくらの開花も全国的に1日から2日、早くなるなど、温暖化は動植物の生態系にも影響を与えています。

日本の平均気温は100年で1.26℃のペースで上昇を続けていて、極端気象による災害への一層の警戒が求められますが、日本は今、“これまでの経験則が通じない”状況になっていることを肝に銘じる必要があります。

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