手作りフリップ(2021年4月25日放送)
「渡邊雄太選手がNBA本契約」

渡邊雄太選手が結んだ、バスケットボールの最高峰、NBAの本契約。 世界中のバスケ選手が憧れるNBAの登録選手は450人。 それに対して、世界の競技人口はおよそ4億5000万人と言われていますから、 100万人に1人という、とても狭き門を勝ち抜いたんです。
日本人としては、2004年の田臥勇太選手、 2年前にドラフト1巡指名を受けた八村塁選手に次ぐ3人目です。
渡邊選手は、香川県出身の26歳。
高校卒業後、アメリカのジョージワシントン大学に進学しました。
大学卒業後の2018年、ドラフトから外れて、メンフィス・グリズリーズと
契約を結びましたが、その道のりは平坦ではありませんでした。
基本的に下部組織のチームに所属していて、限られた期間だけNBAに出場できる「2WAY」とよばれる契約。 契約を結べるのは3シーズンまでで、渡邊選手にとってはラストチャンスでした。
こうした厳しい環境の中、渡邊選手は、2018年、 オープン戦で、日本人初のダンクシュートを決めるなど、アピールをつづけ、 NBAデビューを果たしました。
渡邊選手がどんな選手かというと、さまざまな役割をこなせるオールラウンダーです。 3ポイントシュートも打てて、守備力、いわゆるディフェンス能力も高い、「3&D」として存在感を増してきました。
そして、NBA 3年目の今シーズン、トロント・ラプターズに2WAY契約で加入。 これまで40試合に出場し、4月に3試合連続で2桁得点するなど、 攻撃力の向上も見せ、本契約につなげました。
日本人選手には体格のハンディもあり、高い壁があると言われていましたが、現在、渡邊選手と八村選手の2人が活躍。 今後、日本バスケ界にどんな希望を与えてくれるのでしょうか。