手作りフリップ（2021年1月31日放送）
「世界初…ダンスの“Dリーグ”」
今回、第2ラウンドが行われた「Dリーグ」。
ダンサーが企業と年俸契約を結び、チーム制で競っていく世界初のダンスのプロリーグです。
参加するのは9チーム。
各チーム8人編成で、およそ2分間に、得意なジャンルのダンスでパフォーマンスを競います。その順位によって、1位10点、2位9点などと、勝ち点を獲得します。
チームをみると、ブレイクダンスが得意なチーム、ポージングに特徴があるボーグダンスを取り入れたチームなど、その個性は様々です。 男女混合を問わず、女性だけのガールズチームもあります。
そして、半年間のレギュラーシーズンで12ラウンド、つまり12戦争い、勝ち点の獲得数が多い上位4チームによる決勝トーナメントで、年間チャンピオンを決めます。優勝賞金は3000万円です。
採点方式は、技の難易度や完成度、独創性などの「技術面」、パフォーマンスの芸術性や独創性、演出方法などの「表現力」、この2つで審査されます。
加えて、スマホアプリなど「視聴者からの投票」。
この3つの合計点で決まります。
彼らが踊るダンスのほとんどは、総じて「ストリートダンス」と呼ばれるもの。 その起源は、1970年代のアメリカ、ニューヨークの貧困地区。 ギャングが暴力ではなく、音楽と踊りで争うようになったのが始まりとされています。
今では、様々なジャンルが生まれ、世界に広がっています。 その一つ、ブレイクダンス、正式名称ブレイキンは2024年のパリ五輪の正式種目となっていて、Dリーグには、その金メダル候補、5年前の世界大会で最年少19歳で日本人初優勝した、ISSEIさんも参加しています。
日本では、2012年度に中学でダンスが必修化され、ダンス人口は年々増加。 現在、その数、およそ600万人と言われていて、サッカー、野球に次ぐ3番目の人気です。 競技人口でみると、日本は世界でも有数のダンス大国と言えます。
その日本で生まれたDリーグ。
ダンサーはチームに所属することで、ダンスの技術向上や身体のケアなどに専念することができます。
中には最高年俸およそ1000万円のダンサーもいるといいます。
Dリーグの誕生は、日本ダンス界のレベルアップだけでなく、プロのダンサーを目指す若者や子どもたちの夢につながると、期待されています。