手作りフリップ|サンデーモーニング|TBSテレビ

「サンデーモーニング」毎週日曜日あさ8:00~9:54放送、出演:関口宏,橋谷能理子,張本勲,唐橋ユミ,水野真裕美,杉浦みずき ほか

手作りフリップ(2020年11月29日放送)

「中国が宇宙開発…その狙いは」

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無人の月面探査機・嫦娥(じょうが)5号をのせたロケットの打ち上げに成功した中国ですが、普段は取材が難しい打ち上げの様子を、わざわざ海外メディアを招待し、敷地内には、習近平国家主席の看板や世界一流の発射場をつくるといったスローガンを掲げ、宇宙強国をアピールした形です。

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中国は、去年1月には、月の裏側への着陸に世界で初めて成功。 今回は月の土壌を採取し地球への帰還を目指す中国初のプロジェクトです。 サンプルを収めた小型発射機だけが探査機から分離し、待機している周回機にドッキングして地球に向かい、サンプルを移した帰還機だけを大気圏に再突入させます。

来月中頃に戻る予定で、成功すればアメリカ・旧ソ連に続いて3か国目、44年ぶりとなります。

報道官は「土壌サンプルの採取後 国際社会に向け『サンプル管理マニュアル』を公表する予定」と、国際社会に存在感を示したい中国の思惑が読み取れます。 その中国、6月には「中国版GPS”の北斗システムを完成」させ7月に「火星探査機を打ち上げ」。 さらに、野口聡一さんが滞在している「国際宇宙ステーション」が2024年に運用を終える 見通しの中「2022年までに独自の宇宙ステーションの建設も計画」するなど、着々と開発を進めています。

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さらに、主要国のロケット打ち上げ回数を見ても、中国が3年連続で世界1位の座を確保しそうな勢いですが、中国はどうして宇宙開発を急いでいるのか? そこには、しのぎを削るアメリカの存在があります。

中国の宇宙開発に詳しい小原氏は「地球上の資源などは、全てアメリカにコントロールされているという危機感に基づいている」だから宇宙では中国が先に開発したいという思いがあると言います。 更に「中国は衛星を用いたネットワークを軍事的に利用する重要性を認識している」と指摘します。

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対するアメリカは、トランプ大統領が今年5月「宇宙で2番手ならば、地球で1番手にはなれない」と、宇宙でもアメリカがトップの座を維持するとまで強調していました。

そして先月、日本など8か国とともに、2024年にも有人の月面着陸の実現を目指す「アルテミス計画」を主導。新たな宇宙ステーションの建設や火星探査も視野に入れています。

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ただ大統領選で民主党のバイデン氏が当選確実になったことで、元共和党の議員だったNASAの長官がアメリカのメディアに「私は新政権には不適切だ」と辞意を漏らすなど、共和党から民主党に政権が交代することで、こうした計画が実現するのか、先行きの不透明感も出てきています。

こうした背景を踏まえ、さらに中国が宇宙開発で台頭していくのでしょうか?

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