手作りフリップ|サンデーモーニング|TBSテレビ

「サンデーモーニング」毎週日曜日あさ8:00~9:54放送、出演:関口宏,橋谷能理子,張本勲,唐橋ユミ,水野真裕美,杉浦みずき ほか

手作りフリップ(2020年9月6日放送)

「台風10号“複合災害に警戒を”」

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今回の台風10号の勢力を過去の台風と比べると1934年の室戸台風をはじめ、いずれも甚大な被害を出していますが、死者・行方不明者5000人以上と、最大の被害を出したのが、4番目に勢力が強かった、1959年の伊勢湾台風です。

今回の台風10号は、この伊勢湾台風級と言われています。 なぜ、これほど勢力を強めているのでしょうか。

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大きな要因は海水の表面温度の上昇です。これは2年前とおとといの図です。 水温が高いピンク色が、関東沖まで広がっているのがわかります。 気象庁によると、先月、日本近海の平均水温は、四国・東海沖で29.8度となるなど、過去最高を記録しました。

台風は、水温が高いほど、水蒸気という形でエネルギーをもらい、勢力を強めていきます。 じつは、台風が発達するためには表面だけでなく、水深50mほどの水温も影響するんです。

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台風ができると中心付近で強い風が吹き、海の表面がかき混ぜられます。 それによって冷たい海水が表面にわき上がると、台風の熱エネルギーは奪われていきます。 しかし、海の下まで水温が暖かいと、かき混ぜられても暖かいままなので、勢力は衰えません。

現在の水深50mの水温を見てみますと、台風10号の進路は30度前後の高温のエリアが広がっていてその勢力が衰えないことがわかります。

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台風10号は、これまでにない「暴風」「大雨」「高潮」「高波」をもたらすと警戒されています。

「高潮」については、大潮の時期を過ぎたばかりで、潮位が高めになっています。 水温が高いことによる膨張で水面も上昇しています。 さらに、台風が近づくと、気圧が低いので、吸い上げられて潮位があがります。 また、暴風が沖から陸へ吹いて波を起こし、海岸付近の潮位が上がる「吹き寄せ効果」も発生し、水があふれるといった被害が起こります。 気象庁は「津波のような高潮の恐れ」があるといいます。

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2年前、台風21号による「高潮」で、関西国際空港はその機能を完全に失ってしまいました。 他にも、去年、関東を襲った台風15号の「暴風」はゴルフ練習場の鉄柱や電柱をなぎ倒しました。

暴風は「高波」も発生させます。
今年7月、九州を襲った「大雨」、河川が氾濫し、町は浸水しました。 これらが一度に襲ってくる恐れがあり、気象庁は、こうした「複合災害」に最大限の警戒を呼びかけています。

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