手作りフリップ|サンデーモーニング|TBSテレビ

「サンデーモーニング」毎週日曜日あさ8:00~9:54放送、出演:関口宏,橋谷能理子,張本勲,唐橋ユミ,水野真裕美,杉浦みずき ほか

手作りフリップ(2020年7月5日放送)

「なぜ?レジ袋を有料化」

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世界中で問題となっているプラスチックごみ。 インドネシアの砂浜で、子どもたちの足下にも覆われています。 そして、海の中もプラスチックごみで埋め尽くされています。

アメリカの環境保護団体が世界の海岸で、ごみを拾ったところ、もっとも数が多かったのは「たばこのフィルター」。 それに続く、食品の包装、かきまぜ棒やストロー、レジ袋など、トップ10までのすべてがプラスチック製品だったのです。

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そもそもプラチックとは、石油などを原料にして作られた、自然界にない物質。 そこに軟らかさ、頑丈さ、色、紫外線防止などの特性を出す「添加剤」を加え、それを成型することによって、テレビや、自動車部品などの大きいなものから、ペットボトルや、マスク、コンタクトレンズなどの小さなものまで、私たちの身の回りには、プラチスックでできたものであふれていますが、こうしたプラスチックは微生物によって分解されず半永久的に残り、海を汚染し続けるのです。

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中でも、レジ袋については、思わぬところから見つかるケースも・・・。 先月21日、高知県の室戸沖の定置網にかかり死んだ、絶滅危惧種のオサガメ。 解剖したところ・・・腸の中からレジ袋などが見つかりました。

さらに、砂浜に埋もれ、ごみとなったレジ袋。
引っ張りだそうとすると簡単にちぎれてしまい、レジ袋の除去は容易ではありません。 そうした厄介なレジ袋の削減を目的に、水曜日から始まった有料化ですが、日本に先立ち有料化したイギリスでは、こんな効果がもらされています。

導入される前年の2014年には、買い物客1人あたり年間140枚レジ袋を使っていましたが、2019年には年間10枚にとどまっています。 また、海岸線100メートルごとに落ちているレジ袋の数。こちらも減少しています。

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さて、日本のレジ袋ですが、その中には、これからも無料で配布されるレジ袋があります。 水中の微生物により分解される「海洋生分解性プラスチック」で作られたレジ袋、そして、植物由来の「バイオマス・プラスチック」を25%以上含むレジ袋です。 これらは環境への影響を考えて有料化の対象から外されています。

レジ袋をめぐって、いろいろお伝えしてきましたが、実は、国内のプラスチックごみ、年間およそ900万トンのうち、レジ袋は20万トン、わずか2%に過ぎません。

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しかし、すでに世界60以上の国と地域で、レジ袋の規制が行われていて、日本はいわば後発国です。有料化をきっかけに、環境問題への意識を変えることができるのでしょうか。

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