手作りフリップ|サンデーモーニング|TBSテレビ

「サンデーモーニング」毎週日曜日あさ8:00~9:54放送、出演:関口宏,橋谷能理子,張本勲,唐橋ユミ,水野真裕美,伊藤友里ほか

手作りフリップ(2020年5月3日放送)

「新型コロナが血管を攻撃?」

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いまだ分からないことが多い新型コロナウイルスですが、これまでに分かってきた特徴もあります。

・嗅覚や味覚に異常が出ることがあること。
・発症する2日前から人にうつす可能性があること。
・治ったと思われても、検査で再び陽性反応が出ることがある、などです。

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さらに最近、新たに分かってきたこともあります。
新型コロナウイルスが、血管を攻撃しているおそれがあるのです。

炎症が起きた血管を修復するために、血の塊=血栓ができ、その場所で、あるいは別の場所に飛び、血管が詰まるなどして、脳梗塞や、心筋梗塞が、引き起こされる可能性が指摘されているのです。

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ニューヨークのマウント・サイナイ医科大学病院が発表した報告書では、30代から40代の若い世代で、軽症か、無症状の新型コロナ感染者に脳梗塞が起きるという症例が2週間で、5例、確認されたといいます。

これはこの病院で同じ世代で脳梗塞の治療を受ける平均的な症例数の7倍に当たります。 マウント・サイナイ医科大学病院の重松医師は「脳梗塞は時間との勝負。医療側も患者がコロナに感染していると想定して準備しておかなくてはいけない」としています。

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ウイルスによって、血管に異常が起きていることを示唆する症状は他にもあります。 つま先が、しもやけのように赤く変色したこちらの写真は、「コビッド・トーズ」=コロナのつま先と呼ばれている症状で、若い世代の感染者に見られるといいます。

こうした中で、治療薬の臨床試験も進んでいます。
アビガンなど、新型コロナへの治療薬としての期待が集まっている薬のうち、レムデシビルという薬について、アメリカ政府は重症患者への緊急使用を許可しました。

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レムデシビルは、エボラ出血熱の治療に向けて開発されていた、未承認薬です。 アメリカの臨床試験では、回復までにかかる時間が31%短くなったほか、致死率も下がるなど、一定の効果が認められました。

レムデシビルについては「効果が見られなかった」とする、中国での臨床試験の報告もありますが、日本政府も国内の承認審査を簡略化する「特例承認」を適用する方針です。

アメリカで最初の治療薬となったレムデシビル、希望の光となるのでしょうか。

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