手作りフリップ|サンデーモーニング|TBSテレビ

「サンデーモーニング」毎週日曜日あさ8:00~9:54放送、出演:関口宏,橋谷能理子,張本勲,唐橋ユミ,水野真裕美,伊藤友里ほか

手作りフリップ(2020年4月19日放送)

「新型コロナ、治療薬とワクチン」

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感染拡大する新型コロナウイルス。これまでに主に9つの治療薬がその効果を期待されています。

その中で、日本が世界50か国以上から提供要請を受けているのが「アビガン」です。 すでにアビガンは中国や日本でも使用され、元々は日本の製薬会社が開発したインフルエンザ用の薬です。

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ウイルスがヒトの細胞内に入り込むと、ヒトの細胞を利用し自分の遺伝子のコピーを作り、増殖しようとします。ところが、アビガンを服用すると、コピーが止まりウイルスの増殖を抑制できるのではないかと考えられているのです。

左側が投与される前、そして右側が投与された後の肺のCT画像、白く薄い影、つまり肺炎の症状が軽減しているのが分かります。ただ一方で、このアビガンは誰もが服用できるわけではありません。

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マウスやサルなどの動物実験では、胎児に奇形を生じる「催奇形性」が確認されています。 そのため、製薬会社のホームページによると、「妊婦または妊娠している可能性のある婦人に投与することはタブーとなっている」といいます。

一方で、きのう(18日)、日本感染症学会が行った緊急シンポジウムで、アビガンの効果について報告され、患者300人のうち軽症と中等症で9割、重症で6割が、症状が改善したといいます。

治療薬とともに、感染症との戦いに欠かせないのが「ワクチン」です。 ワクチンとは、毒性を弱めた、または無毒化した病原体を身体に投与して抗体を作ります。 免疫を作り感染症にかかりにくくする仕組みですが、ワクチンの接種により、人類が唯一根絶に成功したのが「天然痘」です。

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その始まりは紀元前12世紀からで、20世紀だけでも3億人の命を奪ったとされています。 1796年、イギリス人医師のジェンナーがワクチンを開発。初めての患者は8歳の男の子でした。

それから200年後の1980年、WHOは天然痘の世界根絶を宣言しました。 他の感染症に対しても、それぞれワクチンがありますが、未だ根絶には至っていないのが現状なんです。

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治療薬やワクチンの開発が期待される中、原因不明の症例が報告されています。「再陽性」です。 つまり、新型コロナの感染から回復したのち、その後の検査で再び陽性と診断されることで、再陽性の患者は日本では10人、韓国では173人にのぼっています。

韓国の中央防疫対策本部は、体内に残っていたウイルスが活性化した可能性が高いとする一方、ウイルスの変異が起きた可能性もあるとして、分析を進めています。

新型コロナとの戦いはより一層の難しさを見せています。

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