手作りフリップ|サンデーモーニング|TBSテレビ

「サンデーモーニング」毎週日曜日あさ8:00~9:54放送、出演:関口宏,橋谷能理子,張本勲,唐橋ユミ,水野真裕美,伊藤友里ほか

手作りフリップ(2020年2月16日放送)

「“球界の知将”野村克也さん逝く…」

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「野球は体力が1割、気力が1割、頭が8割」との言葉を残した野村監督。 野球のあり方を現代的に変えてきた改革者でもありました。

例えば、現役時代、世界の盗塁王・福本豊の盗塁を阻止するため、ピッチャーの投げるフォームを極限まで小さくし、素早く投げる「クイックモーション」を編み出しました。

またピッチャーは、先発が完投することが当たり前だった時代に、メジャーリーグで取り入れられていた「先発」「中継ぎ」「抑え」と分業するスタイルを導入。 トレードで獲得した江夏豊を「抑え」として起用するときは、しぶる江夏に「革命を起こさないか」と説得したといいます。 ピッチャーの分業は、その後、野球の常識となりました。

さらに野村監督の代名詞が「ID野球」。
「ImportまたはImportant Data=データを重視」する野球理論です。

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投手のクセやカウントと配球の傾向を記録し分析、また選手個人の特徴や特性を見極め、適材適所に配置することで、選手の見えない実力を引き出すことを目指しました。

ほかにも解説者時代には、ストライクゾーンを9分割して、投球を分析する「野村スコープ」を開発するなど、野球に科学的な分析手法を取り入れた、先駆けでもありました。

こうしたデータの活用は、進歩を続けながら、さまざまなスポーツに広がっています。

バレーボールの試合中、プレーのデータを入力し、スパイクやブロックなどの決定率をタブレット端末でリアルタイムに把握。作戦立てに役立てています。 さらに、ラグビーでは、選手の首の部分にGPS装置をつけ、ここから選手の走った距離や速度などを追跡。試合中もユニフォームの下につけていて、戦略を練ったり、チームの強化に活用したりしています。

サッカーでも、同様に位置情報を割り出し、シュートやパスなどのデータを見やすくし、パスの成功率やボール支配率などを解析できるようになっています。

スポーツと科学の融合は進んでいきますが、その核心は野村さんが好んだ 言葉に現れています。「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」

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