手作りフリップ|サンデーモーニング|TBSテレビ

「サンデーモーニング」毎週日曜日あさ8:00~9:54放送、出演:関口宏,橋谷能理子,張本勲,唐橋ユミ,水野真裕美,伊藤友里ほか

手作りフリップ(2020年1月26日放送)

「新型ウィルス肺炎・中国から世界へ?」

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新型コロナウイルスの感染は、すでに中国のほぼ全土に拡大しています。

武漢という場所は、実は中国の交通網の中心にあって、大都市と高速鉄道で結ばれています(2時間以内で移動できる)。

また、国際便で30の国や地域と結ばれていて、日本にも成田や関西国際空港など4つの空港の間で、直行便が運航されていました。

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武漢当局は感染拡大を食い止めるため、23日、駅や空港を封鎖しました。

しかし中国は、25日から旧正月=春節を迎えることもあって、すでに30万人近くが、鉄道で武漢を出発していました。中国の人口は14億人ですが、春節の大型連休期間中は1人が何回も行き来するため、のべ30億人もの人が移動することになります。

18年前にサーズ(SARS)が、中国から世界中に拡大したのは、この春節の大移動が 原因の1つだと考えられています。

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さてそのサーズと、今回の新型コロナウイルスを比較してみると、感染者数、致死率はサーズの方が上回っています。 しかし中国人の海外旅行者の数は、当時と今とでは全く違います。

日本を例に見てみるとサーズが流行した2003年の1月2月には、中国からの渡航者は8万2000人余りでしたが、去年はおよそ147万8000人と、18倍にも増えているのです。

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さらに中国当局から、感染拡大の危険性を示唆する、ある言葉が出てきました。
“スーパー・スプレッダー”です。

スプレッダーとは“広げる人”“流布する人”という意味ですが、他に比べて圧倒的に多数の人に感染させる患者を指します。 サーズではこのスーパー・スプレッダーによる集団発生が、感染拡大に繋がりました。 免疫力が弱い感染者が“スーパー・スプレッダー化”しやすいと云われていて、スーパー・スプレッダーから、また別のスーパー・スプレッダーに感染することで、感染拡大が、急速に進む可能性もあるのです。

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もう1つが、ウイルスの“変異”です。
ウイルスは人に感染し、体内で増殖しますが、その途中で“変異”を起こすことがあって、中国当局も、その可能性について言及しています。

その変異によって、“増殖”する力や、“感染”する力が強まることもあります。 そしてこの変異したウイルスが、スーパー・スプレッダーに感染、拡大する可能性も考えられ、予断を許さない状況は続いているのです。

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