手作りフリップ|サンデーモーニング|TBSテレビ

「サンデーモーニング」毎週日曜日あさ8:00~9:54放送、出演:関口宏,橋谷能理子,張本勲,唐橋ユミ,水野真裕美,伊藤友里ほか

手作りフリップ(12月22日放送)

「聖火リレーの歴史は?」

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東京オリンピック開幕に先立って行われる「聖火リレー」。
そのはじまりは、1936年、ドイツで行われた、第11回ベルリン大会です。

ヒトラー政権が、ナチスの権威を高めるため始めたものだったんですが、参考にしたとされるのが、紀元前9世紀ごろのギリシャで行われていた古代オリンピックの「たいまつ競争」。 これをヒントに、聖火リレーが発案されたといいます。

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ベルリン大会ではこのように、今も変わらぬスタート地点、このギリシャから聖火リレーをスタート。3000人のランナーが10日余りかけてドイツのベルリンまで聖火をリレーしました。

実は、ドイツはその3年後このコースを逆に辿りヨーロッパの国々に攻め入り、第二次世界大戦が拡大しました。 いわば、聖火リレーが戦争に利用されたかたちで、聖火リレーには悲しい歴史もあるんですね。

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さて。聖火はどのようにともされるのか。そこにも伝統があります。
炎はまず、古代オリンピック発祥の地、ギリシャ・オリンピア市にあるヘラ神殿跡で灯されます。

この時、用いられるのが「太陽の光」です。古代の衣装に身を包んだ巫女が、凹面鏡を使って太陽の光を一点に集めて、たいまつに火を灯すのです。

この儀式は毎回、今回の東京大会でも行われます。
トーチは火が消えないよう工夫されていますが、ソチオリンピックの際は消えてしまったことも。 そういう時のために、予備のトーチが準備されています。

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ギリシャを出発した聖火は、ランナーたちの手によって開催地まで繋がれていきます。そのリレーの仕方にも、様々な方法が取られています。

2000年のシドニー大会の映像を見ると、なんと、聖火が海の中を進んでいます。 水中でも火が消えないよう、特殊なトーチを使っているのです。 この他にも、2008年の北京大会では世界最高峰のエベレストの頂上で、2014年のソチ大会では国際宇宙ステーションでリレーが行われるなど、大会ごとに科学の進歩を感じられます。

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今回の東京オリンピックの聖火リレーは、福島県をスタートし、全国各地をめぐります。 聖火は、ばんえい競馬、蒸気機関車、日本泳法、遣唐使船、スキーなど各地の特色を生かした方法で繋がれ、最後は国立競技場でゴール。聖火台に火を灯します。

聖火が繋がれる様子も、楽しみですね!

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