手作りフリップ|サンデーモーニング|TBSテレビ

「サンデーモーニング」毎週日曜日あさ8:00~9:54放送、出演:関口宏,橋谷能理子,張本勲,唐橋ユミ,水野真裕美,伊藤友里ほか

手作りフリップ(12月1日放送)

「ドイツで巨額の美術品盗難」

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今回、盗難にあったのは、ドイツ・ザクセン州ドレスデン城の一角にある「緑の丸天井博物館」。

18世紀ごろ、当時のドイツで最大の領土を誇ったザクセン公国で絶大な富と権力を手にしたアウグスト強王が収集した宝石や美術品などが展示されていました。

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盗まれたのは、700以上のダイヤモンドがあしらわれた、剣にドレスデン・ホワイトと呼ばれる貴重なダイヤでつくられた肩章などおよそ100点が盗まれました。 これらは、アウグスト強王が当時作らせたもので、式典などで身に付ける飾りが“セット”として残っていた貴重なもの。 一部報道では、被害総額は1200億円とも伝えられています。

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美術品の盗難でこれまで最悪の被害といわれたのは、1990年、アメリカ・ボストンの美術館で起きた盗難事件です。フェルメールの絵画など13点が盗まれ、被害総額は500億円以上と伝えられました。

美術品の盗難事件は決して珍しいことではなく、過去にはフランスのルーブル美術館から「モナ・リザ」が盗まれ、ノルウェーのオスロではムンクの「叫び」が盗難にあっています。これら(モナ・リザと叫び)は、いずれも無事返還されていますが、こうしたケースはまれです。

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アメリカのFBI=連邦捜査局によると、美術品の盗難被害は、推定で年間600億円以上。 ICPO=国際刑事警察機構のデータベースサイトには、現在、5万点以上の盗難美術品が登録されています。

しかし、無事に回収されるケースは1割程度、犯人を検挙する割合はさらに低いといわれているのです。

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そして、盗まれた美術品ですが、闇市場で取引されているという説もあります。 また、盗んだ美術館などに品物を返す代わりに金を要求するケースもあるようです。

ムンクの「叫び」』は、当時の報道によると、美術館の代理人に扮した捜査官が泥棒と取引し、金を取りに来たところを捕まえました。 美術品は密輸が比較的楽なため、「半数が他国で発見」されるとの指摘もあります。

今回、被害のあった博物館の館長は、盗まれた美術品について「計り知れない価値」だと語っていますが、(金銭的な価値だけではない、)まさに、かけがえのない、歴史的な美術品を取り戻すことは、できるでしょうか。

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