手作りフリップ|サンデーモーニング|TBSテレビ

「サンデーモーニング」毎週日曜日あさ8:00~9:54放送、出演:関口宏,橋谷能理子,張本勲,唐橋ユミ,水野真裕美,伊藤友里ほか

手作りフリップ(6月9日放送)

「羽生善治九段が歴代最多勝」

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「昭和の巨人」といわれた大山康晴15世名人が69歳で達成した大記録を、羽生善治九段が27年ぶりに48歳の若さで更新、「1434勝」で通算勝利数歴代1位という快挙を成し遂げました。

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歴代トップ5をみると、日本を代表する名棋士の名前が並んでいますが、勝率を比較すると、中でも羽生九段のすごさが分かります。勝率7割を超えているのは羽生九段だけです。

羽生九段は、埼玉県出身。1985年、中学3年生でプロ棋士になり、1989年、初タイトル「竜王」を獲得します。 将棋には、現在8大タイトルと呼ばれる大きな棋戦があって、その中でも「名人戦」と並び最も権威があるといわれるのが「竜王」です。

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これを当時の最年少記録、19歳で獲得した羽生九段。
ここから、将棋界の記録を、次々と塗り替えていきます。

1996年に「史上初の七冠」を獲得。当時は7大タイトルでしたが、生涯に1度でもタイトルをとれば、大きな名誉といわれている将棋の世界で7タイトルすべてを、同時期に保持したのは羽生九段だけです。

2007年には、最速最年少の37歳で1000勝を達成、そして2017年、「史上初の永世七冠」に輝きます。

「永世」という称号は、8大タイトルのいずれかを連続して5回、もしくはタイトルによって違うのですが、通算で5回か7回か10回勝利することで得られる、極めて難易度の高い特別な称号です。羽生九段はその特別な称号を、7つのタイトルで獲得。如何に伝説的な棋士かということがわかります。

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その羽生九段が、次に臨む記録は「タイトル100期」です。タイトル100期とは、先ほど紹介した8大タイトルのいずれかで1回勝利すれば1期と数えます。

羽生九段は2017年12月の竜王戦に勝利したことで、タイトルを99獲得し、100期に王手をかけています。

そんな羽生九段でも、最近、スランプにおちいっているのかもしれせん。 去年12月、100期がかかった名人戦に破れ、続いて棋聖戦、竜王戦も敗退し現在、無冠です。

木曜日の「王位戦・挑戦者決定戦」でも敗退、勝率も昨年度は「5割5分8厘」でした。

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またここ数年、急激に進化した、コンピューターソフトを使って将棋の研究をする、いわゆる「AI時代」の若手棋士に、苦しめられる場面もありました。

その1人藤井聡太七段には、2戦中2敗しています。
しかし、実は羽生九段、数年前から将棋の研究にAIを活用していて、AI世代の若手棋士の登場についても「それが前に進む原動力になっている」と、新たな刺激を楽しんでいるかのようです。

さて羽生九段の扇子には老子の言葉「知足(ちそく)」、たるをしると書かれています。

「身の程をわきまえ、むやみに不満を持たないこと」という意味ですが、こうした謙虚な気持ちがあってこそ、勝利を積み上げることができたんでしょうね。

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