手作りフリップ|サンデーモーニング|TBSテレビ

「サンデーモーニング」毎週日曜日あさ8:00~9:54放送、出演:関口宏,橋谷能理子,張本勲,唐橋ユミ,水野真裕美,伊藤友里ほか

手作りフリップ(4月14日放送)

「撮影成功…ブラックホール」

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史上初めて撮影に成功したブラックホールの写真。
リング状になっているオレンジ色の部分は高温のガスが集まった場所です。

ブラックホールは宇宙に無数に存在しているとされ、今回撮影されたものは太陽のおよそ65億倍もの質量があるとされています。

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ブラックホールという存在自体はおよそ100年前、アインシュタインの「一般相対性理論」によって予測されていましたが、これまで撮影は困難だと考えられてきました。

というのもブラックホールは極めて強い重力で光をも飲み込むからです。
中心から200億キロ以内は、一旦入ると二度と抜け出せなくなると言われていて、地平線の向こう側が見えないように、ブラックホールの先を誰も知ることができないという意味で「事象の地平線」と呼ばれています。

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地球とブラックホールの距離はおよそ5500万光年。1光年というのは光が1年間かけて進む距離です。つまり5500万光年は光が5500万年かけて進む距離です。

ちなみに太陽の光が地球に届くまでは8分程なので、途方もない距離ですよね。
そもそもブラックホールは、太陽の30倍以上の質量を持つ恒星が寿命を終え「超新星爆発」という大爆発を起こした後にできるといいます。

しかし、これは小型のブラックホールに限った話で、今回撮影されたような巨大ブラックホールの起源についてはほとんどわかっていません。

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そんなブラックホールをどのように撮影したかといいますと、ハワイやチリ・南極など世界6カ所に設置されている8つの電波望遠鏡を1つに組み合わせ、口径およそ1万キロの巨大な望遠鏡を作りあげ撮影に成功したのです。

この巨大望遠鏡、人間の視力に換算すると300万に匹敵するといい、どのくらいの視力かといいますと、地球上から月面にあるゴルフボールですら捉えられる程です。

どのような仕組みなのか映像をご覧ください。
ブラックホールの周りには無数の光があり、一定の距離より近づくと吸い込まれてしまいますが、より遠い場所を通過する光もブラックホールの影響を受けます。

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影響を受けた光はこのように進行方向を曲げられるので、巨大望遠鏡で受け取ることができるようになります。この光の点を集めて解析したのが今回の画像で、正確にはブラックホールの輪郭なのです。

研究チームは今後3年で望遠鏡を増やし、精度を高めて撮影を繰り返す予定でさらなる解明が進むとみられます。果たして、ブラックホールの謎という天文学の大きな宿題を解き明かすことはできるのでしょうか?

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