手作りフリップ|サンデーモーニング|TBSテレビ

「サンデーモーニング」毎週日曜日あさ8:00~9:54放送、出演:関口宏,橋谷能理子,張本勲,唐橋ユミ,水野真裕美,伊藤友里ほか

手作りフリップ(3月24日放送)

「小惑星リュウグウに水の成分が」

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そもそも「はやぶさ2」は、水を含んだ岩石である「含水鉱物」を採取して、持ち帰ることを目的に開発されました。 小惑星リュウグウの名前も、水を連想させることから付けられています。

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リュウグウで見つかった“水”というのは、私たちが普段目にしている液体の水や氷、水蒸気などの=H2Oではありません。 酸素Oと水素Hの原子が結びついた水酸基(OH)という形で存在しています。

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水の元とも言えるもので、この水酸基や水が岩石の結晶に取り込まれているものが含水鉱物です。 「はやぶさ2」がリュウグウの地表からの赤外線を観測したところ、この水酸基の波長を捉えることに成功。 鉱物の形で“水”がわずかながら広く存在していていることが分かったのです。

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ではこの水はどこから来たのでしょうか。
およそ46億年前に、太陽系が誕生するとき、岩石や氷が衝突しながら合体して小惑星ができました。 その氷が熱で溶けて、液体の水となり、岩と化学反応を起こし、含水鉱物になります。 これがリュウグウの親にあたります。

そして別の天体がこの小惑星にぶつかって、飛び散った破片が集まって、直径900メートルほどのリュウグウができたと推定されています。 つまりリュウグウの含水鉱物は、この天体の名残の水だということになります。

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水が確認されたことがなぜ大発見なのかといいますと、実はリュウグウの親のような小惑星が地球に衝突したことで、水がもたらされ、海となったという仮説があるからです。

持ち帰ったリュウグウの試料を分析し、地球とリュウグウの水が同じ特徴を持っているなら、この仮説が裏付けられる可能性があります。

地球は水が液体の状態で存在するための複雑な条件を奇跡的に満たしている天体ですが、リュウグウから持ち帰った玉手箱から、地球の生命の起源が分かるかもしれません。

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