手作りフリップ|サンデーモーニング|TBSテレビ

「サンデーモーニング」毎週日曜日あさ8:00~9:54放送、出演:関口宏,橋谷能理子,岸井成格,張本勲,唐橋ユミ,水野真裕美,伊藤友里ほか

手作りフリップ(11月19日放送)

「“殺人ロボット兵器”その危険性は」

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今回の会議のポイントはAI=人工知能です。
現在、無人機による攻撃の最終判断は離れたところにいる人間が行っています。しかし、最近ではAIの進歩によりAI自身が攻撃対象を判断して殺傷することも可能になりつつあります。

そういった人間の意志を介在させず敵を殺傷する兵器を“殺人ロボット兵器”というのですが、その規制に向け議論が始まったのです。

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まだ、殺人ロボット兵器は実戦配備されていませんが、アメリカ海軍の「シーハンター」。写真では人が乗っていますが、この船は、無人艦艇で2か月から3か月の間、自律航行が可能で、敵の潜水艦を探知することができます。将来的には武器が搭載される可能性があるとの指摘もあります。

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韓国ではDMZ=非武装地帯に軍事用ロボットを配備していますが、このロボットは周囲4キロを監視しながら接近する物体が動物か人間かを区別することが可能です。

アメリカのメディアは、このロボットの判断でマシンガンの使用も可能と報じていますが、韓国側は、あくまで最終的な発射命令は人間兵士が下すとしています。

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また、ロシアの銃器メーカー・カラシニコフ社が、今年7月に公開した無人銃器システム。過去の事例から学び、自律的に標的を特定し、攻撃の判断決定が可能だというのです。

イギリスの武器メーカーの会長によるとこうしたロボット兵器開発に取り組んでいるのは40か国以上、どこまでAI搭載の殺人ロボット兵器が開発されているかは、はっきりしません。

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『殺人ロボット兵器』の推進派は利点として、兵士の負担軽減、兵器の小型化によるコスト削減が図れるとしています。今回の会議でアメリカ側は人が攻撃するよりもロボット兵器の方が誤爆なども減少するとしています。

一方、反対派。物理学者のスティーブン・ホーキング博士など様々な著名人が禁止にすべきとの声を上げています。

『“殺人ロボット兵器”は“火薬”“核兵器”につぐ第3の革命兵器となり得るとし、独裁者やテロリストなどの手に渡るのは時間の問題』と訴えています。

今回の専門家会議では、意見はまとまらず、『来年以降も議論を継続する』との報告書を採択し、閉幕しました。

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