手作りフリップ|サンデーモーニング|TBSテレビ

「サンデーモーニング」毎週日曜日あさ8:00~9:54放送、出演:関口宏,橋谷能理子,岸井成格,張本勲,唐橋ユミ,水野真裕美,伊藤友里ほか

手作りフリップ(9月17日放送)

「スペインで…カタルーニャ独立?」

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【カタルーニャは…】

カタルーニャはスペインの北東部、フランスとの国境に接する自治州で、九州より一回り小さい面積です。 州都はバルセロナで、ガウディが建てたサグラダ・ファミリアが有名ですが、200年以上続く伝統行事「人間の塔」もカタルーニャの文化の1つです。

そしてカタルーニャ語という独自の言語を持ち、サグラダ・ファミリアもカタルーニャ語で「聖家族」という意味です。

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【実は多民族国家のスペイン】

そもそもスペインは多民族国家です。
その複雑な歴史は国旗にも表れています。こちらにあるエンブレムですが、拡大しますと、このようになっています。これは、6つの紋章に分かれるのですが、まず、真ん中にあるは、現在の王室、ブルボン家の紋章。そして、周りにあるのは、かつてイベリア半島にあった、カスティーリャ、レオン、ナバラ、グラナダ、アラゴンの5つの王国の紋章なのです。

カタルーニャの地域を治めていたのは、アラゴン王国。デモで使用された旗もこちらの紋章に由来するものでした。

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【カタルーニャの歴史】

では、なぜ、独立が叫ばれるようになったのでしょうか。 1つには、これまでカタルーニャが虐げられた歴史があります。18世紀初頭に起きたスペイン王位継承戦争で 敗北するとカタルーニャ語が禁止にされてしまいます。

1931年、共和国時代には再び、自治制度が認められるのですが、その5年後、スペイン内戦が勃発。フランコ将軍が率いるファシズム勢力が勝利すると言語だけでなく文化にまで弾圧を加えました。独裁政治はフランコ将軍が死去する1975年まで続いたのです。

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カタルーニャと中央政府の溝はサッカー文化にまで及んでいて、エンブレムにアラゴン王国の紋章があるバルセロナと首都にあるレアルマドリードの試合は、『クラシコ=伝統の一戦』といわれ、いわば代理戦争の一面もあるのです。

また、カタルーニャが独立を求める理由に経済的な側面もあります。 カタルーニャ州のGDPはスペイン全体のおよそ2割を占め、これはポルトガルを上回ります。GDPが高い一方で、中央政府に徴収される税金が他の州にばらまかれていると不満を持っているのです。

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【独立の動き】

カタルーニャの独立に向けた動きは今回が初めてではありません。 3年前、スコットランドがイギリスからの独立を争点とする住民投票を行った2か月後にカタルーニャでも非公式の住民投票を実施。

そして、今月6日、再び、州議会が独立の是非を問う住民投票を来月の1日に実施する法案を成立させたのです。 これに対し中央政府は「断固阻止する」と対立姿勢を見せています。

果たしてカタルーニャはどの様な未来を築こうとしているのでしょうか。

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