手作りフリップ|サンデーモーニング|TBSテレビ

「サンデーモーニング」毎週日曜日あさ8:00~9:54放送、出演:関口宏,橋谷能理子,岸井成格,張本勲,唐橋ユミ,水野真裕美,伊藤友里ほか

手作りフリップ(8月20日放送)

「北朝鮮のICBM、エンジンはウクライナ製か?」

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北朝鮮はこれまで、中距離以下の弾道ミサイルの発射実験に何度も失敗してきました。 それが突然今年5月からは中・長距離弾道ミサイルやICBM(大陸間弾道ミサイル)など高度な技術が必要な発射実験で成功を続けています。

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この急激な進歩の理由は、「新しいエンジンを使用した」ためで、その新しいエンジンはウクライナの国営企業「ユージュマシュ」社の「RD-250」を改良したものではないかというのです。こうして、2つのエンジンの形状を比較すると、極めて似ています。

「RD-250」は高さ2m、幅1mと意外に小さく、列車でも運搬可能です。
小さくても非常に強力で、核弾頭を10個搭載できる推進力を持っています。

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では何故、ウクライナなのでしょうか?
ウクライナは旧ソ連時代、軍事産業が集まっていた場所で、1960年代に「RD-250」を 使ったICBMが、すでに開発されていました。

1991年のソ連崩壊後も、独立したウクライナはロシアにエンジンを輸出していました。 正確な数は分かっていませんが、ウクライナとロシアの倉庫には数百もの「RD-250」の スペアが保管されていたといわれています。

2012年には、ウクライナ企業に闇取引を持ちかけた北朝鮮の工作員2人が、ウクライナ当局に逮捕されるという事件も起きています。

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管理されていたとみられるエンジンですが、2014年にウクライナのクリミアを、ロシアが一方的に併合したことでウクライナとロシアが対立、ロシアに兵器が売れなくなった「ユージュマシュ」社は経営難に陥ります。そうした中、北朝鮮が取引を持ちかけた可能性を、「国際戦略研究所」の報告書は指摘しています。

背景には、EUやNATOに接近するウクライナと、それを押しとどめるロシアとの対立があったと見られます。

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ウクライナ側は報告書の内容を否定し、エンジンはロシアから流出したと主張。
ロシア側はウクライナからだと、双方が責任を押し付け合っているのが現状です。

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