手作りフリップ|サンデーモーニング|TBSテレビ

「サンデーモーニング」毎週日曜日あさ8:00~9:54放送、出演:関口宏,橋谷能理子,岸井成格,張本勲,唐橋ユミ,水野真裕美,伊藤友里ほか

手作りフリップ(7月30日放送)

「“核のごみ”はこれから…?」

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こちらが、経済産業省が発表した、「高レベル放射性廃棄物」と言われる「核のごみ」の最終処分場の選定で、その適性を4段階で評価し、色分けした地図です。

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政府によると、オレンジ色の地域は火山や活断層に近いため「好ましくない」としていて、灰色の地域も、地下に鉱物資源があって、将来人類が気づかずに掘削するリスクがあるため「好ましくない」とされています。

薄い緑色の地域は、政府の表現で「好ましい可能性が高い場所」で、中でも沿岸に見られる濃い緑色の地域は、輸送面で「好ましい」とされていて、全国のおよそ3割に及びます。

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そもそも核のごみ、「高レベル放射性廃棄物」はどういうものかというと、まず、原子力発電所では、ウランを燃料として使い、残った使用済み核燃料が取り出されます。

日本では、これをさらに再処理します。
「燃え残ったウラン」や「生成されたプルトニウム」を取り出すと廃液が残ります。

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この廃液、もしくは廃液をガラス原料と溶かし合わせて、ステンレス製の容器で固めた物を「高レベル放射性廃棄物」=「核のごみ」と言います。

しかし、この「核のごみ」は、人が近づくと数十秒で死に至るほど放射能レベルが高いため、簡単に捨てられません。そこで、地下水に触れるのを避けるため、さらに厚い金属容器に入れ、粘土で覆います。

それを地下300メートルより深い岩盤に埋設し、十数万年保管することになっています。

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地下には、総延長200キ口程度の坑道を掘り、「核のごJ刃を4万本以上も埋めるという途方もない計画です。

地層処分と呼ばれる方法で、諸外国でも採用されていますが、実際に処分場の建設までしているのはフィンランド1カ国だけです。

日本では今後、今回の地図をきっかけに、全国・地域における対話を積み重ね、受け入れてくれる地域が出れば、調査を行い、場所を選んでいきます。

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政府は2002年から処分地の公募を始めましたが、応募した自治体は2007 年の高知県東洋町だけで、これも、住民の反対ですぐ撤回されました。

困難な「最終処分場」選び。そのー方で、核のごみはどんどん増え続けています。

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