火曜ドラマ『東京スカーレット〜警視庁NS係』
火曜 よる10:00から
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あらすじ
江藤(近江谷太朗)という世田谷区選出の都議会議員が「家庭を守るのが女性の務め」と発言した。江藤本人は昔からある考え方で女性差別ではないと釈明するが、世論は差別発言だと沸騰する。フリージャーナリストの坂口由利恵(星野真里)は女性の社会進出を応援するとして当選した選挙公約との矛盾を追及する。
数日後、隅田川の川べりで江藤の死体が発見された。背中に刺し傷があることからNS係は殺人事件として捜査を始める。鳴滝杏(水川あさみ)と阿藤宗介(生瀬勝久)は江藤の事務所を訪れスタッフの三原貴子(遊井亮子)に話を聞く。すると貴子は失言と事件は無関係だと話す。失言騒動より前に事務所に「裏切り者」と書かれた紙が貼られていたと言うのだ。江藤は選挙区を流れる弁天川という暗渠を地上を流れる川に戻すと公約していたが、最近になってその公約を撤回していた。一方、弁天町で物証を探していた元鑑識の荒木田満(近藤公園)は工事現場で江藤のものと見られる議員バッジを発見する。
その夜、ふくろうにいた杏のもとに由利恵がやってきた。由利恵は煽るように江藤事件のコメントを求めるが、杏は当然拒否。しかし数日後、杏が江藤の失言を肯定したかのような記事が世の中に出て…。
ある早朝、カレーショップが強盗に襲われ売上金数十万円が奪われた。客がおらず店員がひとりになる時間を狙っての犯行だ。防犯対策を全くしていないこの店はサカキフードサービスが経営母体だった。以前、系列の居酒屋で起きた殺人事件を早期解決したこともあり、NS係が捜査をすることになる。係長の出町いずみ(キムラ緑子)らはカレー店付近に設置されている防犯カメラの映像などから犯人の風体を特定、現場周辺での聞き込みを開始する。
そんな折、鳴滝杏(水川あさみ)の父親・敏郎(前田吟)が上京してきた。杏は非番の日を利用して敏郎と東京観光を計画する。しかし、敏郎が宿泊しているホテルで明らかに怪しい人物を目撃する。その男・村山(金田明夫)は杏に声をかけられた途端に逃走し、近所の喫茶店に駆け込む。杏がいずみに報告の電話をかけると、村山と強盗犯の特徴が一致した。
一方、そのいずみと荒木田満(近藤公園)は川べりのダンボールハウスで聞き込みをしていたが、優太(清水優)たちホームレスは捜査への協力を拒む。困り果てる2人の前に鍋を持った阿藤宗介(生瀬勝久)が現れた。宗介はホームレスたちにカレーを振る舞うという。宗介は何を考えているのか…。
不動産管理会社の社長・井上晃司(中島久之)が社長室で殺された。秘書のエリ(末永遥)によると、井上は社長室にいる間は常に何らかのレコードをかけており、レコードが終わった後に次の曲が始まらないので社長室を覗くと井上が倒れていたという。
井上は捜査一課長・岩井十三(中村雅俊)の旧友で、大学時代は気のあう5人で音楽を楽しんでいた。そしてその中から井上と若林玄(モト冬樹)が五次元というデュオとしてプロデビュー、岩井は音楽から離れ警察官の道を志した。しかし五次元は程なく解散、井上は妻の実家を継いで不動産管理会社を大きく成長させたという。一方の若林は解散以降も音楽の道にしがみついている。
NS係の荒木田満(近藤公園)はネット上の様々な情報から五次元が再評価されておりレコードに高値がついていることを知る。鳴滝杏(水川あさみ)や阿藤宗介(生瀬勝久)も被害者の知人ゆえに捜査に加われない岩井課長の無念を思い捜査本部とは別で動き始める。そしてエリたち秘書から井上が誰かと口論していたことを聞きだす。井上は五次元のレコードをCD化して再販することに頑なに反対していたらしい。杏は若林が井上とCD化を巡って争いになったのではないかと仮説を立てた。岩井は断腸の思いで若林を緊急手配する…。
NS係の鳴滝杏は阿藤宗介と共に女優・鈴木鈴が出演するアクション映画の「警察監修」をすることになった。鈴は警視庁の防犯ポスターなどにも登場する売れっ子女優で、この仕事も芝浜勘太郎都知事からの要請だ。実は都知事の孫が鈴の大ファンで公私混同しているだけではないかとNS係長の出町いずみは捜査一課長・岩井十三にボヤくが…。
一方、その警視庁捜査一課は数日前に起きた都知事襲撃事件の犯人確保に全力を挙げていた。都知事が何者かに拳銃で襲撃されたものの、怪我はなかった。いずみ・堀徳美・荒木田満の3人はこちらの捜査に加わる。
杏と宗介は鈴と日々行動を共にし、いきつけの飲み屋ふくろうにも連れて行く。するとそこで井岡という男が話しかけてきた。マネージャーの森田は慌てて井岡を杏と宗介から引き離す。鈴には公開していない過去があるようだ。数日後、映画の撮影中の鈴に殺害予告が…。そしてそれ以降、鈴の様子がおかしくなり…。
ある日、横井真由子が住んでいるアパートで放火によるボヤが起きた。真由子の夫は2件の強盗殺人事件を起こした死刑囚の横井剛史。これまでにも彼女の周辺には嫌がらせが相次いでいたという。警視庁NS係の鳴滝杏と阿藤宗介は彼女の身辺警護及び放火の捜査を命じられる。
実は真由子には10代の頃に覚醒剤使用の前歴があり、捜査一課長・岩井十三はその線からの捜査も指示する。当時彼女を補導したのは新宿中央署の岡林巡査部長。岡林は覚醒剤押収の実績で都内トップと言われた刑事だったが5年前に自殺している。しかもその時に岡林とコンビを組んでいたのは宗介で…。
数日後、真由子は宗介に対し岡林を死なせた人に守ってほしくないと断言する。NS係長・出町いずみは宗介を放火の捜査に回そうとするが、当の宗介は警護を続行すると聞く耳を持たない。一方、堀徳美と荒木田満は横井が起こした殺人事件の遺族を聞き込んでいた…。
ある日、東京に2020年の五輪を見据え視察団が来日することになり、芝浜都知事から視察団の護衛にNS係の鳴滝杏が名指しで指名された。護衛は男女ペアで行うため阿藤宗介がしぶしぶ受けることに。翌日、来日した視察団はマスコミに囲まれながらスケジュールをこなしていく。大和撫子代表だと息巻く杏とは対照的に阿藤は全くやる気がない。
そんな折、帝都大学生体科学研究センターからウイルスが入った箱が盗まれた。このウイルスは、ある作業を経るとエボラウイルス属に匹敵する強力な毒性を持つ。警視庁捜査一課は生科研の担当者である桂井から事情を聞き、報道規制を敷いたうえでウイルステロを踏まえた捜査を開始する。
翌日、警視庁に一通のメールが。記事が貼り付けられただけのものだったが、視察団にウイルステロを仕掛けるという予告かもしれない。捜査の過程で犯人からのメールが公共の無線LANを使って送られてきたことがわかったが…。
炎天下のある日、警視庁NS係は防犯キャンペーンのPRのため路上でビラ配りをしていた。鳴滝杏は捜査一課の中にあるNS係が強盗・殺人の捜査ではない行事に借り出されることに不満を募らせる。しかし、そんな杏のもとに殺人だと男が走ってきた。激安居酒屋チェーン店「さかき屋」の厨房でアルバイトの万里江が刺殺されていたのだ。NS係は早速殺人事件の捜査に取り掛かる。万里江が殺されていた品川の店からは釣り銭用の3万円がなくなっていた。そして防犯カメラはダミーで録画はされていなかった…。阿藤宗介はアルバイトリーダーの志保や店長の福室らを呼び事情を聞く。さかき屋は以前にも従業員が過労死するなど労働条件の悪さが取り沙汰されたことがあった。店長の福室によると際限なく仕事が続き、働く喜びを見出せなくなっていたという。
一方、杏は犯行が給料日だったにもかかわらず被害者・万里江の給与明細だけが見当たらないことが気になり…。
鳴滝杏が正式に警視庁捜査一課NS係に配属された。しかし捜査一課内でも“お飾り部署”と揶揄されるNS係には取材対応くらいしかやることがない。そんなNS係に岩井課長が初仕事を持ってきた。上野北署に自首してきた小田という男が供述した死体遺棄の真相究明だ。小田はある人物にカネで雇われ死体を埋めたと語っているが、覚せい剤使用の前科があり供述の信憑性が疑われていた。出町いずみは小田を取り調べ、状況を確認する。小田は解体した死体を世田谷の空き地や八王子の山中など4ヶ所に埋めたという。いずみは手分けして死体を捜すよう指示。やがて杏は山中で白骨化したヒトの腕を発見し…。
NS係たちが署に戻るとそこには宗介が。宗介は捜査資料を眺めていたくせにこの事件に興味を示さず捜査にも協力しない。そんな折、宗介はこのまま解決すれば大手柄だと急に杏を褒める。しかし、その一方で宗介は独断で小田の取り調べを始め…。
2014年東京。都知事の芝浜勘太郎はとある外国誌の記事を受け、警視庁に女性をマネージャーとする部署を新設すると宣言した。そしてその責任は警視庁内を丸投げされ続け、最終的に捜査一課長・岩井十三に全てが任された。岩井は捜査一課の中に「New Service」の頭文字を採ったNS係を新設、湾岸の超高級マンション付近で起きた殺人事件を捜査中の中堅女性刑事・出町いずみを係長に任命する。いずみは係の人員をリクルートする。結局、義理の弟である堀徳美と激務の時期に産休を取りお荷物扱いされていた鑑識課の荒木田満の3人でNS係はスタートする。
そんな時、警視庁西麻布署の刑事・鳴滝杏がいずみを尋ねてきた。杏は些細な用事をこなすためにNS係まで来たのだが、そこに一課内でもひとり浮いた存在の刑事・阿藤宗介が現れ事件の話を始めたことで事態は急展開。 杏はなし崩し的に捜査を手伝うことになってしまう…。
みどころ
東京を舞台に“ヒューマンな刑事ドラマ”がスタート!!
TBSでは7月からの火曜ドラマ枠(毎週火曜よる10時〜)で『東京スカーレット〜警視庁NS係』を放送する。2020年に東京でのオリンピック・パラリンピック開催が決定しこの数年で更なる変貌を遂げていく日本の首都・東京を舞台に、完全オリジナル、一話完結の新たな刑事ドラマが誕生する。タイトルにもある“スカーレット”は情熱の赤。捜査一課の刑事だけが付けることを許されるバッジの色だ。捜査一課の誇りであるこの赤バッジを胸に、新設されたNS係たちが刑事ドラマ史に新たな1ページを刻む。
主人公の鳴滝杏を演じるのは水川あさみ。刑事としての使命感に燃えながらもアラサー女子としての現実に悩む等身大の女性を演じる。彼女とコンビを組むのは生瀬勝久。これまで幾多のドラマで刑事役を演じてきた彼が今回演じるのは、ほの暗い過去を持ちグレイゾーンの捜査も辞さないやさぐれた刑事・阿藤宗介。陰のある男を生瀬がどう演じるのか期待が高まる。NS係の係長・出町いずみにはキムラ緑子。誰もが認める演技力で寄せ集め集団を率いて奮闘する。これに様々なドラマで活躍する菅原大吉・近藤公園という名バイブレイヤーが深みを与える。そして、こんな刑事たちを厳しくも温かいまなざしで見守るのは中村雅俊。捜査一課長・岩井十三を演じる。
物語はある英字誌の記事が東京都知事を悩ませるところから始まる。その内容とは「警視庁、特に花形である刑事部門に女性幹部がほとんどいないことを問題視」するもの。海外からのネガティブなイメージを払拭するため、警視庁捜査一課(Search 1 Select)にベテラン女性刑事を係長に戴く新セクション“NS係”(Search 1 New Service)が誕生するのだが…。
ドラマ全体を包むテーマは“東京”。刑事たちが遭遇する事件を通して、オリンピックに向けて変貌していくこの街の“過去・現在・未来”を描いていく。それは現代日本の縮図。この物語は刑事ドラマの姿を借りたヒューマンドラマだ。事件は“シリアス”、それを際立たせる“ユーモア”&“笑い”。そんな世界を生きるのは個性的な愛すべき刑事たち──演ずるは誰もが認める実力派の俳優陣──ドラマ好きの大人を“唸らせる”正統派刑事ドラマ。それが、『東京スカーレット〜警視庁NS係』なのだ。
キャスト
鳴滝 杏(31)捜査一課NS係 刑事:水川あさみ
阿藤宗介(49)捜査一課NS係 刑事:生瀬勝久
堀 徳美(52)捜査一課NS係 刑事:菅原大吉
荒木田 満(35)捜査一課NS係 刑事:近藤公園
出町いずみ(49)捜査一課NS係長:キムラ緑子
岩井十三(58)捜査一課長:中村雅俊
スタッフ
製作:東映、TBSテレビ
脚本:岩下悠子、櫻井武晴、入江信吾
音楽:池 頼広
監督:近藤俊明、森本浩史
プロデューサー:須藤泰司(東映)
編成:橋本 孝、高山暢比古(TBSテレビ)
コメント
<水川あさみ>
私が演じる鳴滝杏は、仕事に対する意欲もあるけど『このままでいいのか』と30歳の女性ならではの悩みも持っている、とても等身大の普通の女の子です。今までにない女性刑事を面白く演じたいと思っています。
今回は生瀬さんが二枚目の役だということで凄く楽しみです。キムラ緑子さんも中村雅俊さんもいらっしゃいますし、どんなことをしても受け止めてくださると思うので、すばらしい先輩方に囲まれてジタバタしたいと思います(笑)
<生瀬勝久>
僕は感性で芝居をするタイプの人間なので、現場に入った第一声ですべてが決まると思っています。撮影初日の最初のシーンで“声”を出して初めて阿藤宗介の誕生だと。過去に何かがありグレイゾーンの捜査方法にも踏み込む阿藤という男は魅力的ですよね。その彼を私が演じた時にどうなるかはまだわかりませんが、お決まりの芝居はしたくないですしステレオタイプは嫌いなので、皆さんが創造している阿藤像ではないものをお見せしたいです。
水川さんとは以前ドラマで少しご一緒したことがありますがきちんと共演するのは今回が初めてです。キムラ緑子さんは学生時代からよく知る仲ですが、それ以来の共演なので約30年ぶりですかね。中村雅俊さんとも久々です。皆さんとのセッションは今から非常に楽しみです。いろいろ仕掛けていきたいです(笑)
<プロデューサー・須藤泰司/東映>
なぜ今回のキャストなのか?
いま、ドラマ界は事件モノが百花繚乱といった状態。
その中で何をすると新しいのか? 刑事に特殊能力があれば良いのか、はたまた特殊な事件を扱う係を作るべきか?いろいろと考えて辿り着いたのは、刑事ドラマとは「事件と、それに関わる刑事のキャラクターが魅力的であることが一番」というシンプルな思いでした。そして刑事を演じる俳優たちが刑事ドラマ初出演なら、或いは今まで出演したドラマと違う顔を見せてくれたなら、それだけで充分に新鮮な作品になる! いや、是非とも見せてもらおうじゃないか!……そんな思いでキャスティングを進めました。
久々のレギュラー刑事役となる水川あさみさん。
今回は陰のあるキャラで“カッコいい”生瀬勝久さん。
只今、大ブレーク中、これまた刑事ドラマ初レギュラーとなるキムラ緑子さん。さらに菅原大吉さん、近藤公園さんといった名バイプレーヤーを配置。この個性豊かで実力充分な面々を、人間味溢れる演技で中村雅俊さんが見守る。おお、無駄の無い、実に美しいキャストではありませぬか!
暑い季節、ウィークデイの午後10時、明日になる少し前の時間を一緒に過ごしたいと思うような、そんな素敵なメンバーが揃いました。
どうぞ御期待下さい!!