日曜劇場『下町ロケット』
毎週日曜よる9時から
あらすじ
PMEAの面談もパスし、大型動物での実験に着手した新型人工弁“ガウディ”。順調な進捗具合に喜ぶ佃だったが、同時にガウディの完成を待つ聖人の容態が芳しくないと一村から報告を受け、佃らは一刻も早くガウディの臨床治験を目指す。 そんな中、コアハートの耐久性に疑念を抱いていた中里は、マネージャーの月島に現行バルブの実験記録を見せてくれるよう頼みこむ。その完璧に近い実験データを前に息を飲む中里だったが、横にいた横田からデータ偽装を指摘される。
一方、倫子からコアハートに関する実験データを渡された佃も、その完璧すぎる数値からデータ偽装を疑い、検証にとりかかる。
いよいよ臨床試験が開始された貴船の「コアハート」だったが、その記念すべき一人目の患者・小西の容態が急変し、死亡。貴船は、「初期対応に誤りはあったにしろ、コアハートに問題は無かった」と結論付け、責任を弟子の巻田に負わせ、臨床試験の再開を目論む。
一方、技術面では勝りながらも、人工心臓に続きロケットエンジンのバルブ供給までもサヤマ製作所に横取りされてしまった佃たち。もはや“ロケット品質”を名乗れなくなってしまった佃製作所は、取引先から相次ぐ取引縮小を申し出られ、会社は岐路に立たされていた。そんな佃製作所にある日、咲間という女性が現れ、当事者しか知りえない「コアハート」について佃や山崎に意見を求める。
帝国重工のコンペまであと三週間。ロケットエンジンのバルブ供給は佃製作所にとってビジネスの本丸であり、絶対に奪われてはならない。打倒、サヤマ製作所に燃える佃製作所の面々だったが、突然、帝国重工の富山から燃焼試験の日取りを一週間早めてほしいと佃に連絡が入る。猛然と抗議する佃だったが、日程を戻すことはできず、しかたなくその条件を飲むことに。
そんな折、ある開発がようやく形になり、その試作品を披露するため佃は財前を会社に招く。
佃の号令の下、新型人工弁「ガウディ」の開発に挑戦することになった佃製作所。佃はこのプロジェクトの中心メンバーとして、開発部から立花、加納、鈴木の3人を、営業部からは江原を選出。立花をリーダーに据え動き出した佃製作所のガウディチームだったが、失敗の連続により次第に投げやりになってしまう立花と加納。だが、諦めきれない2人は佃とともに「ガウディ計画」の原点を見つめ直すため、福井へと旅立つ。
一方、椎名から人工心臓だけでなく、人工弁への参入を促された貴船は一村のもとを訪れ、「ガウディ」の共同開発を持ちかける。
あの歓喜に沸いたロケット打ち上げ成功から3年—。佃製作所はその実績によって大幅に業績を伸ばしてきた—。 そんな佃製作所に、精密機器メーカーの最大手である日本クラインから新規取引の依頼が舞い込む。それは、動作保証90日の小さなバタフライバルブの試作品を開発するというもの。高度な技術を必要とされるにも関わらず、予算は少なく、また、なんの部品かは不明ということもあり、気乗りのしなかった佃だが、大手企業との取引を掴むチャンスだと思い、依頼を引き受けることに。
そんな中、帝国重工の関連企業懇親会が開かれ、久しぶりに財前と再会を果たした佃。するとそこに、帝国重工宇宙航空部資材調達担当部長の石坂が、サヤマ製作所社長の椎名を伴って現れ、佃にある事実を知らせる。
真野の裏切りがありながらも、財前のはからいにより、無事、製品テストに合格した佃製作所。部品供給のための最終テストは、いよいよ燃焼試験を残すのみとなった。そして迎えた試験当日。山崎や財前らとテストの行方を見守っていた佃だったが、急きょバルブが異常数値を示し、実験は失敗。富山からバルブに問題があると指摘された佃は、泊まりこみで原因究明にあたる。
一方、沙耶から正直な気持ちを打ち明けるよう促された利菜は、今まで一人で抱えていた悩みや葛藤を佃に告白する。
佃製作所を訪れ、その社風と手作業による技術、製品の高い品質を目の当たりにした財前は、佃の夢に共感し、部品供給のテストをさせてくれと上司の水原に進言する。一度は考えると返答した水原だったが、財前のやり方に不満を抱き、富山に佃との交渉を任せることに。“ポスト財前”の立場を狙う富山は、同期であり、水原の息のかかった盟友・溝口と田村を引き連れ、意気揚々と佃製作所に向かう。
一方、部品供給のテストが決まり、その趣旨を社員に説明する佃だったが、社員たちからは口々に不満の声が。改めて自分の経営者としての資質に疑問を持つ佃。そんな佃のもとに宇宙科学開発機構の同期・三上から連絡が入り、「もう一度一緒に、宇宙に挑戦しよう」と、研究所に戻るよう持ちかけられる。
ナカシマ工業との訴訟において事実上の勝利を手に入れた佃製作所。多額の和解金も入り、そのうえ帝国重工に特許を譲ればさらに20億もの大金が入ってくるとあって、社内は大いに盛り上がるが、ひとり佃だけは別の可能性を探っていた。そして特許売却か、使用契約かを帝国重工に返答する当日。いずれにしてもバルブシステムの使用権利を手に入れ、「スターダスト計画」の遅れを取り戻そうとしていた財前と富山だったが、佃の口から「部品供給」という予想だにしなかった提案をされる。バルブシステムは自分たちにとって死活問題ということもあり、一度持ち帰って検討すると答えた財前だったが、内心では格下の会社からの度を越えた要求に憤っていた。
一方、ノーリスクで多額の金を得られると思っていた江原や迫田、真野ら若手社員は、一転、損害賠償を負う可能性もある決定をした佃に「自分の夢のために会社を私物化するな」と詰め寄る。
ナカシマ工業の卑劣な法廷戦略を前に、一度は会社を手放すことを覚悟する佃。しかし、殿村の必死な想いを聞いた佃は、弁護士の神谷の提案に乗り、真っ向から戦うことを決意する。だがその戦法は、失敗すれば佃製作所にとってさらなる被害をもたらす諸刃の剣であり、迫田や江原ら安定を望む若手社員らは懐疑的だった。
そんな中、日本を代表する大企業・帝国重工の財前と富山が佃のもとに現れる。先代の頃を通しても付き合いの無かった大企業を前に、その目的をはかりかねる佃だったが、財前の口からは意外な提案がなされる。
宇宙科学開発機構の元研究員で、現在は父親が遺した下町の工場「佃製作所」で経営者として第二の人生を送っている佃航平。年頃の娘・利菜との仲は多少ギスギスしているものの、経営は順調で次第に業績を上げていた。しかし、ロケット開発への夢を捨てきれずロケットエンジンの開発に力を入れ過ぎて少しずつ業績は下降気味に。
ある日、大手取引先である京浜マシナリーから突然取引中止を宣告されてしまう。大口の取引先を失い資金繰りに窮した佃は、運転資金を確保するため経理部長の殿村とメインバンクの白水銀行へと向かうが、銀行からは実用の目処が立たない水素エンジンを継続して開発していくのであれば、新たに融資をするのは難しいと言われてしまう。メインバンクからの貸し渋りを受け途方に暮れる佃たちにさらなる問題が。ライバル企業のナカシマ工業から特許侵害で訴えられてしまったのだ!
はじめに
挫折、重圧、苦悩、希望、夢・・・
研究所を追われ、父親が遺した下町の工場に戻ってきてもなお男には捨てきれない夢があった・・・
決してあきらめない男の夢と、社員たちのプライドを乗せ下町の雑草魂が今ロケットを打ち上げる!
TBSでは10月期の日曜劇場枠にて、池井戸潤原作のエンターテインメント巨編『下町ロケット』をドラマ化することが決定いたしました。原作は第145回直木三十五賞を受賞した池井戸潤の同名小説「下町ロケット」。受賞時には「人々の希望を繋ぐ爽快な作品」と評され、文庫版を含め累計127万部を超えるベストセラーを記録。「オレたちバブル入行組」をはじめとする“半沢直樹シリーズ”や「空飛ぶタイヤ」、「ルーズヴェルト・ゲーム」などヒット作を連発する池井戸氏の著書の中でも代表作との呼び声が高い作品です。
主人公・佃航平を演じるのは、2010年4月期の日曜劇場『新参者』以来、5年ぶりにTBSの連続ドラマに出演することになる阿部寛。
阿部が演じる主人公の佃航平は、元宇宙科学開発機構の研究員だったが、自分が開発したエンジンを載せたロケットの打ち上げ失敗の責任を取らされ、父親が遺した下町の工場を継ぐことになる人物です。小型エンジンの製造を主力とする「佃製作所」で佃は社長として第二の人生をスタートさせたが、宇宙への夢は捨てきれずにいた…。自分の夢と、会社経営という現実の壁に挟まれる佃。そんな葛藤を抱える佃を、テレビドラマや映画で幅広い役柄を演じている阿部がどのように演じるのか注目が集まります。
また、阿部寛演じる佃の一人娘で、父親である佃にことあるごとに反発する高校生・佃利菜役には、平成27年度前期の朝ドラでの好演が記憶に新しく、名実共に若手女優の代表格となった土屋太鳳が決定しました。
また今回は、10月から朝日新聞朝刊で池井戸潤さんによる連載小説「下町ロケット2」も始まる。10月放送開始のドラマは全10話の予定で、前半を「下町ロケット」、後半を「下町ロケット2」を原作とし映像化する予定。物語の後半からは、ドラマと新聞連載が同時進行するという異例の試みも準備されています。
生きるうえで必要なこととは? 働くことの意義とは? 幾多の困難を乗り越えながら、絶対に夢をあきらめなかった男と、社員のプライドとが紡ぎだす未来とは!?
すべての働く人たちにお送りする、感動のエンターテインメント巨編をぜひお楽しみに!
佃製作所の前に立ちはだかる最大の壁
帝国重工社長・藤間秀樹役に杉良太郎が決定!44年ぶりにTBS連続ドラマに出演されます!!
物語のキーマンとなる登場人物の一人、日本を代表する大企業である帝国重工の社長・藤間秀樹役に、杉良太郎の出演が決定しました。 杉が演じる藤間秀樹は、日本を代表する大企業・帝国重工を率いる社長で、帝国重工を宇宙航空分野で世界のリーディング・カンパニーにすることを目標に掲げているという人物です。徹底した実力主義者で、将来は経団連の会長の座を狙っている野心家でもあるが、実は佃と同じ宇宙航空畑出身でありロケット打ち上げ失敗の過去も持つ。そんな藤間は、中小企業の佃製作所が大企業・帝国重工のロケットに部品供給ができるかどうか、最後の鍵を握っています。 今回、物語のキーマンでもある藤間を演じる杉は、昭和40年、日本コロムビアから、歌手としてデビュー。その後、昭和42年、NHK『文五捕物絵図』に主演して一躍脚光を浴び、以降は『右門捕物帖』『遠山の金さん』『新五捕物帳』『喧嘩屋右近』など時代劇を中心に活躍。数多くの連続時代劇の主演を務めていますが、現代劇での出演は意外と少なく、TBSドラマでは1998年3月の単発ドラマ『居酒屋刑事の事件簿』以来17年ぶり、連続ドラマでは、昭和44年8月〜46年5月にわたって放送された『水戸黄門』(第1、2部)での助さん役以来、実に44年ぶりの出演となります。 ドラマで大企業の社長役を演じるのは今回が初めてとなる杉良太郎が、物語全体の核となる重要な役割をどう演じるのか、ぜひお楽しみに!
主人公・佃航平のライバル帝国重工部長・財前道生役にTBSドラマ初出演の吉川晃司ほか豪華俳優陣が続々出演決定!
父親が遺した「佃製作所」の二代目社長となった主人公・佃航平を演じる阿部寛、その娘・佃利菜役の土屋太鳳、さらに、佃製作所の最大の壁となって立ちはだかる帝国重工社長・藤間秀樹に、TBSの連続ドラマに44年ぶりの出演となる杉良太郎らを取り巻く登場人物の配役が決定いたしました。 藤間社長の悲願である純国産ロケット打ち上げプロジェクト「スターダスト計画」の舵取りを任され、佃の良きライバルともいえる存在である帝国重工部長・財前道生を演じるのは吉川晃司。音楽界での活躍はもちろんのこと、最近ではNHK大河ドラマ『八重の桜』出演や映画『るろうに剣心』での怪演が記憶に新しい吉川ですが、TBSのドラマ出演は今作が初となります。
また、銀行より出向してきた佃製作所の経理部長・殿村直弘役には、2014年4月期に放送した日曜劇場『ルーズヴェルト・ゲーム』以来のドラマ出演となる立川談春。学生時代の佃の後輩で、佃製作所の技術部長・山崎光彦役に、ドラマや映画はもちろんバラエティ番組でもひっぱりだこの安田顕。かつて佃が在籍していた宇宙科学開発機構の研究員であり、佃の元妻・和泉沙耶役は、数々のドラマに出演し現在はTBSの朝の情報番組『白熱ライブ ビビット』で司会も務めている真矢ミキ。ナカシマ工業との訴訟で佃製作所の命運を一身に背負って闘う敏腕弁護士・神谷修一役を、TBS昼の情報番組『ひるおび!』でメインMCを務める傍ら、舞台やドラマなど多方面で活躍する恵俊彰。経営者だった夫を長年支え続け、今は息子である佃と孫娘・利菜の3人で暮らしている佃の母・和枝役に、映画やドラマなどで欠かすことができない女優の一人である倍賞美津子が演じます。
この他にも和田聰宏、今野浩喜、山崎育三郎、中本賢、谷田歩、中村倫也、阿部進之介、竹内涼真、佐野岳、阿藤快、新井浩文、木下ほうか、橋本さとし、春風亭昇太、東国原英夫、池畑慎之介といった若手からベテランまで幅広い面々の顔が揃いました。
立場は違えど、それぞれのプライドが激突する熱き感動のエンターテインメント巨編、日曜劇場『下町ロケット』。ぜひご期待ください!
原作紹介
累計部数130万部を超えるエンターテインメント巨編!
研究者の道をあきらめ、家業の町工場・佃製作所を継いだ佃航平は、製品開発で業績を伸ばしていた。そんなある日、商売敵の大手メーカーから理不尽な特許侵害で訴えられる。
圧倒的な形勢不利の中で取引先を失い、資金繰りに窮する佃製作所。創業以来のピンチに、国産ロケットを開発する巨大企業・帝国重工が、佃製作所が有するある部品の特許技術に食指を伸ばしてきた。
特許を売れば窮地を脱することができる。だが、その技術には、佃の夢が詰まっていた——。
男たちの矜恃が激突する感動のエンターテインメント長編!
第145回直木賞受賞作。
定価本体720円+税
発売日2013/12/21
判型/頁文庫判/496頁
池井戸潤プロフィール
作家。1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学卒。
『果つる底なき』(講談社文庫)で江戸川乱歩賞、『鉄の骨』(講談社文庫)で吉川英治文学新人賞、『下町ロケット』(小学館文庫)で直木賞を受賞。
主な作品に、半沢直樹シリーズ『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』『ロスジェネの逆襲』(文春文庫)『銀翼のイカロス』(ダイヤモンド社)、花咲舞シリーズ『不祥事』(実業之日本社/講談社文庫)、『ルーズヴェルト・ゲーム』、『空飛ぶタイヤ』(それぞれ講談社文庫)、『ようこそ、わが家へ』(小学館文庫)、『民王』(文春文庫)などがある。
キャスト&スタッフ
☆キャスト☆
佃航平 阿部寛
佃利奈 土屋太鳳
殿村直弘 立川談春
山崎光彦 安田顕
江原春樹 和田聰宏
迫田滋 今野浩喜
真野賢作 山崎育三郎
津野薫 中本賢
唐木田篤 谷田歩
浅木捷平 中村倫也
埜村耕助 阿部進之介
立花洋介 竹内涼真
川本浩司 佐野岳
田辺弁護士 阿藤快
☆
和泉沙耶 真矢ミキ
☆
富山敬治 新井浩文
水原重治 木下ほうか
三田公康 橋本さとし
柳井哲二 春風亭昇太
根木節生 東国原英夫
中川京一 池畑慎之介
神谷修一 恵俊彰
佃和枝 倍賞美津子
財前道生 吉川晃司
藤間秀樹 杉良太郎
☆スタッフ☆
製作著作 TBS
原作 池井戸潤「下町ロケット」(小学館刊)
脚本 八津弘幸
プロデューサー 伊與田英徳
川嶋龍太郎
演出 福澤克雄
棚澤考義
田中健太