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2007.09.23(日)付け情報
レポート・外山惠理(TBSアナウンサー)
レポート・外山惠理(TBSアナウンサー) 今週「耳垢の湿っている人が多い地域と乾いている人が多い地域の分布図」を
高校生が調査し発表しました。

それによると、日本人は全体の90%が乾いている耳垢だそうで、
その中でも西日本に乾いた耳垢の人が集中しているそうなんです。

※最も乾いた人が多かったのが、京都府の98%。
逆に湿った人が最も多かったのは栃木県の21%。

湿ってる、乾いているはそれぞれの体質だと思っていたんですけど、
「ABCC11」という遺伝子で決まっていたということなんです。

さらにこの調査、遺伝子というだけあって、ただの耳垢調査では終わりません。
日本人の祖先の移動経路の解明に役立つかもしれないんです。

元々、縄文時代から日本に住んでいる人たちは湿った人が多くて、
大陸から弥生時代以降に渡ってきた渡来人には、乾いた人が多いそう。
つまり耳垢が湿っている人は縄文人、
乾いている人は弥生人が先祖かも知れないんです。

実は世界的には、白人や黒人など湿り型が多いんですが、
乾き型は2万年前バイカル湖あたりで、突然変異で生まれたということで
そこから、モンゴル、中国、朝鮮半島、日本へと広がったと見られていてます。