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秋になると、なんで台風が多くなるんですか?
(小4・おんな)
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あのね、台風っていつが一番多いか知ってますか?
実はね、日本の南の方では、秋だけじゃなくて、いつでもどこでも台風が発生しているの。
その中で日本に来るのが秋頃に多い、というだけなんですね。
だから、実は1月とか2月でも台風は発生していて、フィリピンや台湾の方では被害が出たりしてるんですよ。
じゃあ、なぜ日本に来るのは秋頃が多いかと言うと、秋の前、つまり夏の日本の空には「太平洋高気圧」という空気のかたまりがあるからなんです。
高気圧っていうのは、日本のお天気を決めるものなんですね。
だから真夏なんか、日本の真上にものすごく強力な空気のかたまりがあって壁のようになっている時は、台風がやってこようとしても来られなくなっているんです。
それが、だんだん季節が進んで秋になってくると、夏を支配していた太平洋高気圧が弱まっていくのね。
そうすると、その間を抜けて台風がやってくるというわけなの。
もちろん、真夏でも太平洋高気圧が少し弱まると台風が来ることもあるけどね。
だから、ひんぱんに台風がやってくるということは、日本のお天気が、夏から秋に変わっているという証拠になるんだよね。
で、もっと季節が進んで冬になると、日本の空には冷たい空気がやってきて、台風はまた来られなくなってしまうんです。
ちょっと難しいかな?
秋になると、台風が「やってくる」んじゃなくて、その頃日本の上空が、台風が「来やすい」状態になると考えて下さい。
お天気キャスター・森田 正光 先生
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