いきもの
Q. タコの吸盤をめくった下にある豆みたいなのは何ですか? (小3、女の子)
A. さかなクン:タコさんにとっては、そこは味を感じる器官なんですね。タコは吸盤でモノにくっついたり、人間の舌と同じように、吸盤でモノの味が分かるんですね。
おねえさん:どうして、その豆みたいのに気付いたの?
女の子:干したタコを買って、吸盤だけとって食べたら、豆があったので…。
さかなクン:おいしいもんね。タコもイカもそうなのですが、吸盤でぴたりとくっつきますけど、非常にくっつく力必要になります。吸盤の真ん中が空洞になっていて、その下に、あなたが発見したようなイボのようなものがあって、くっつきやすくなっているんですね。いったんくっつくと、真空状態のようになって、ピタッとくっつく仕組みなんです。吸盤はくっつくことも出来て、味も分かるという優れたものなんですね。
ピーコ先生:タコにも味覚があるんですか?
さかなクン:タコはすごくグルメな生き物なんです。だから、サザエや伊勢海老(いせえび)、時にはアワビ、ウニなど、ぼくたちにとって高級な海の幸(さち)を食べるんですね。そして、結構好き嫌いが多いんです。水族館のタコさんも同じものばかり食べると、ぷいと放り投げてしまったりするんです。ぴたって吸盤でくっついて、これはおいしそうだと思うと、大切に抱えて食べるんですけどね…。タコはまず、吸盤で味をチェックするんですね。だから、常に吸盤の表面の皮ははがれていて、いつでもくっつきやすいように、新しく脱皮していくんです。不思議ですよね。大体一本の足に、200個ほどの吸盤がついているんです。8本だと1600個ですね。つまり、豆みたいのは、吸盤をより強くくっつためのものなんですね。

さかなナビゲーターのさかなクン 先生

[戻る]