(ラジオでは)技術と経理以外の全てを経験させていただきました。
TBSラジオで作る番組の一部は、関東地方に向けて放送されるだけでなく、JRNの番組表に従って、JRN全局との間に構築された伝送網であるJRNラインに送信され、各地で放送されます。どこの局がどの番組ををいつどのように放送するかを把握し、システム上で対象番組にそのデータを入力、JRNラインへの送信日程と異なる日時で放送する局に対しては、別途、番組素材搬入の手配をします。また、TBSラジオではJRN基幹局として、JRN番組のセールスも行っていますが、広告主の希望する局に対して、当該番組の編成を依頼、金銭面含めて交渉します。成立した暁には、番組の手配のほかにCM素材の手配も行います。恒常的にTBSラジオが全局分のセールスを一括している番組やCM枠も数多くあります。広告主決定の連絡やCM素材の手配については、ミスが許されませんので、しばらく担当していると、とても細かいことを言うようになってしまうのが難点です。
先日、20年近く前に誕生してすぐに消えた番組の、同窓会みたいなものが催されました。皆が口々に、その番組の中の“ある企画”について語っていました。それは、当時まだ新入社員だった私が、初めてディレクターを任されたその番組で、担当曜日の最終回に行った企画でした。他言できる内容ではありませんし、聞いている人がおもしろかったとも思いませんが、20年前はたしかに、「現在、理想としている自分」がいました。
正直にいちばん好きなところを言うと、私がいるというところです。
私がいない会社だったら、きっと、こんなに好きではないと思います。
って、思っている人が一人でもいる会社だとしたら、ちょっとおもしろそうじゃないですか。
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ヤリたいことヤッてますか?
学生生活を満喫して下さい。遊べってことでも、勉強しろってことでもなく、充実させて下さいってことです。「実が詰まってる感」は、みんなと同じ濃紺のスーツを着ていても必ずにじみ出てきます。詰まってるモノが何であるかはあなた次第でけっこう。いっぱい詰めて来て下さい。
テレビと同じように、ラジオにも全国のラジオ局を結ぶネットワークがあり、TBSラジオはJRN(Japan Radio Network)というネットワークを束ねるキー局です。キー局は全国向けの番組を制作したり、全国向けのCMをセールスしています。
ネットワーク部は全国のラジオ局とTBSラジオをつなぐ窓口であり、各局の編成・制作・営業情報が集まる場でもあります。
皆さんが入社する頃、TBSラジオを含む全国のラジオ局には大きな変革の波が訪れているはずです。これからのラジオ局のあり方を考えるのも、ネットワーク部の仕事の一つになるでしょう。
JRN33局と向き合うので日々の作業量はかなり多く、ミスも許されません。粘り強くきめの細かい作業が求められます。また、様々な相談事を持ちかけたり持ちかけられたりしますので、調整力や人間力も必要です。あとは全国各地のバラエティに富んだ歴史と文化に関心があれば楽しんで仕事ができると思います。
1990年入社
入社以来、ラジオの制作・編成で20余年。事業部を経由して2013年から現職。