担当:瀬尾崇信
東京・千代田区のバリアフリー情報を掲載している地図
「ちよだバリアフリーマップ」について取材してきました。
行政主導で作られた地図ではなく、ボランティア団体が作成したものです。
平成9年から「ちよだバリアフリーマップ」を作成・発行しているという
ボランティア団体「リーブ・ウィズ・ドリーム」では、
車椅子対応のトイレやエレベーターの場所の情報はもちろん、
授乳室やオムツ替えのできる設備の場所などを
カラフルなイラストと文字を使って分かりやすく表示しています。
さらに、特徴的なのが、道路の段差、傾斜の情報を載せているところ。
いくら緩やかな坂であっても、長く続くとバリアになってしまいます。
「ここの道は5度、ここは10度」と具体的に道の傾斜角度表示。
さらに、段差や道幅、石畳の凸凹まで記載しています。
そして、調査する際、必ず誰か1人は車椅子に乗るようにしているとのこと。
リアルな情報を載せるようにしています。
当事者に近い立場になることで初めて気づくことも多いそうです。
現在、「リーブ・ウィズ・ドリーム」では、
「神田・秋葉原エリア」、「永田町・霞ヶ関エリア」、
そして「御茶ノ水・市ヶ谷エリア」の地図を発行しています。
地図の作成に当たっては、あえて大きい地図で、字も大きい、
アイコンも大きくして見やすくしているところです。
しかし、大きくしたがゆえに情報量が限られてしまうのが課題とのこと。
日々、街が変化しているので、新しい情報をどう更新し発信していけるかが
大切だと言います。
調査は常に行っていて、エリア別に半年ごとに発行しているそうです。
2年前からは千代田区が地図を買い取って経費を補助してもらっています。
地図は、千代田区役所や出張所、図書館、保健所、大手ホテルなどで
無料配布しています。
今後は、多言語化していくというのが目標とのことです。
関連情報・お問い合わせ先
- リーブ・ウィズ・ドリーム
http://chiyoda.clubneco.com/introduction/introduction.htm